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2019年 03月 04日

歯並び

みなさん、こんにちは。

くげぬま海岸歯科クリニック、勤務医の梶原です。

今回は「歯並びを治す治療は誰がした方がいいのか?」というテーマです。

一般的には、前歯の見た目が悪い方が進んで治療なさることが多いです。

―「歯並びが悪い人がした方がいいんじゃないの?」

確かに、そうです。しかし、歯並びが悪い人ってどんな人を指すのでしょうか?

歯医者の模型で見るような、きれいな歯の並びを人は求めがちです。

ですが、例えば「うけ口」と一般的に言われる、下アゴが上アゴより前に出ているようなタイプの方は、一説では理想的な歯並びと言われているものよりも長い間安定しやすい、と言われています。

また、多少のずれであっても、許容範囲内であればほとんど問題ありません。

ここで重要なのは、この「許容範囲」。これをご自身で判断することはできません。

見た目の問題よりも、かみ合わせでうまく力のバランスがとれているのか?が重要なのです。まっすぐかむ力は何本の歯で受けているのか、左右にかかる力はどこで逃がしているのか?

このバランスが崩れていると、若いうちに問題は起こりませんが、40~50歳になる頃にその差が大きく出てきます。

歯が割れたり、歯周病が進みやすくて歯が抜けたり。そうなると、晩年になって体のあちこちが痛み出しながら、口にも問題を抱え、非常に悩ましい状態になります。

このように、見た目だけではなく、歯の力のバランスの悪い人も歯並びを治した方がよいのです。また、歯並びのいい方の方が、虫歯や歯周病になりにくい、という事が最近わかってきています。

歯並びを治す治療は大きく分けて2つあります。

一つは、矯正治療

もう一つは、かぶせ物で方向を変える

一つ目は、みなさんご存知かと思いますが、改めて説明を書くと、基本的に年齢の制限はありません。加えて、ほとんどの方に対応できます。(一部、不可能な方もいます)

メリットは、ご自身の歯をそのまま使えるということ。少し削ることはありますが、大きく削ることはありません。デメリットは、治療期間がかかる、ということです。

2つ目の、かぶせ物で方向を変える、ということはあまり聞いたことがないかもしれません。これは、ほぼすべての歯を削り、かぶせ物で理想的なかみ合わせを目指す、というものです。

メリットは、期間が矯正ほどかからないということ。デメリットは、削って被せることが必要、加えて、歯のもともとの位置は変わらないので、この方法で対応できる方は限られてくる、ということです。

どちらの方法も大掛かりになります。

ですが、それに見合ったメリットもあります

歯並びの心配な方は、まず歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか?

先送りして厄介になるのか、そうではないのか。それがわかるだけでも、今後は変わってくると思います。

 

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