スタッフブログ

当院スタッフによるブログです。

2024年 10月 25日

4歳~6歳のお子さんのための小児歯科

当院での小児歯科治療は、お子さんの治療に対する不安と恐怖をできるだけ少なくする為に、まず治療の練習から行います。練習だけで何回か通って頂く場合もありますが、将来的に歯医者嫌いにならないことが何よりも大切だと考えています。

小児歯科の診療方針

初めて来た日に、いきなりの虫歯治療はしません。

大人でも、歯科は緊張する方も多いのではないでしょうか?
初回は緊張されている子がほとんどで、嫌なことをされないかドキドキしています。
当院では、まず診察・検査をして、

次回からの処置内容を本人と保護者の方にアニメーションを使って分かりやすく説明します。
まずは練習を兼ねた、歯のクリーニングからスタート!

これから何をやるのかをしっかりと説明してから行うことがポイント♪

手にライトをあてたり、風をかけたり、水をかけたりして慣れてもらってから、

お口の中に色々な器具を入れて練習していきます。


もし、クリーニングを怖がってしまった場合は、2回目も無理に治療することはせず、

しばらく検診に通っていただき歯科医院の環境に慣れていきましょう♪

また、3歳半以前に虫歯治療を経験すると、脳がトラウマとして記憶してしまい、大人になっても歯の治療を受けれなくなってしまう可能性がある事から
3歳半以前のお子さんの場合は、もし虫歯が見つかったとしても経過観察としています。


虫歯が進行しないように、ご家庭での注意事項と予防方法をお伝えしたり、

必要に応じて進行止めの薬剤(サホライド)を塗ったりする事はありますよ♪

《※痛みがある場合や怪我の場合は別です。》

乳歯の虫歯治療にはなるべく麻酔は使いません。

注射が好きなお子さんはいませんよね。
大人でも注射を大好きな人も、あまりいないと思います。


大きい虫歯の治療には麻酔は必要ですが、麻酔注射はお子さんを歯科医院嫌いにしてしまう最大の要因です。乳歯は6歳から12歳の間に永久歯に生え変わります。
乳歯は、永久歯にバトンタッチをするまでの短い期間だけ、頑張ってもらえれば大丈夫!!

当院では、生え変わりの時期を考慮して、麻酔を使用しない範囲の虫歯治療を行うように心がけています。《※痛くて神経を取らないと治らない場合や、後から生えてくる永久歯に悪影響が出てしまう場合は別です。》

また、乳歯に虫歯が出来てしまう場合、それは生活習慣に原因があることも・・・
生活習慣が同じままなら、いずれ生えてくる永久歯も、虫歯になってしまいます。
虫歯の原因となった生活習慣を改善することで、永久歯の虫歯ゼロを達成できます!
乳歯の虫歯は、ずっと使う永久歯の虫歯をゼロにできるチャンスにもなるんです♪

年齢と発達度に応じた治療計画を立てます。

お子さんが嫌がることはしません。

無理やり押さえつけたり、縛ったりしての治療は一切行いません。

そのため、歯科医院に来ることが楽しくなってくれます。
麻酔をして抑えつけて無理にでも治療を行えば、その後のトラブルは起こりにくくなります。
でも、いつかは生え変わる乳歯にそこまでする必要はないと考えています。
最初の頃は上手に治療を受けれなくても、1年後になると見違えるように治療をさせてくれることも多々あります。乳歯を治療することではなく、スムーズに永久歯への交換を促すことが、小児歯科治療のゴールだと考えております。

永久歯の虫歯治療はしっかり治療します。

永久歯が虫歯になってしまった場合、速やかに適切な治療を施さないと、将来的に抜歯になってしまいます。
6歳臼歯は特に大事で、絶対に一生残って欲しい歯です。
6歳臼歯が虫歯になってしまうのは8歳くらいですから、麻酔をしての治療の必要性も理解できるはずです。

虫歯予防のために、フッ素使用法と甘いものの弊害についてご説明します。

乳歯と生えたての永久歯はとっても虫歯になりやすいんです。
年齢を重ねるにつれて、歯は固く丈夫になっていくとイメージして下さい。
虫歯菌の栄養源はショ糖=砂糖。砂糖を摂取しなければ、虫歯菌は活動できません。
誤解を恐れずに言えば、虫歯になりやすい時期に甘いものを食べないだけで、お子さんの将来の歯のトラブルの80%は防げます!

全然歯磨きしないし、甘いものも普通に食べているのに、歯医者さんのお世話になったことがないっていう人が周りにいませんか???
そういう方は、意図してかたまたまかは別にして、子供時代に甘いお菓子やジュースを口にしていない場合が多いんです。
甘いお菓子の代わりに果物を、甘いジュースの代わりとしてお茶を、ぜひお子さんに与えて欲しいと思います。

治療の流れ

まずは、診察に慣れる!

嫌がらずに治療台に1人で座れるかどうかが最初のステップです。 難しい場合は、お母さんやお父さんと一緒でも構いません。テレビでアンパンマンなどのアニメを流したり担当スタッフとお話をしたりして、怖い場所ではないことを分かってもらいます。

診察の練習

いきなり診察を始めるのではなく、これから何をやるのかをしっかりと説明してから行うことがポイントです。手にライトをあてたり風をかけたり水をかけたりして慣れてもらってから、お口の中に色々な器具を入れて練習します。上手に出来たら、お母さんお父さんからもたくさん褒めてあげて下さい。おままごとみたいに一緒に遊ぶことにより信頼関係を築いていきます。

お口のクリーニング

歯科衛生士による歯磨き指導と回転ブラシによるクリーニングを受けてもらいます。

イチゴ味やメロン味など色々な味のペーストがあるので、お子さんに好きな味を選んでもらってから行います。

シーラント(歯の溝の予防充填)

虫歯になりやすい奥歯の溝へのコーティング処置になります。歯を削る必要がないので、虫歯治療の練習も兼ねて行います。予防処置ですが健康保険適応ですので、当院では全てのお子さんに受けて頂いています。

虫歯治療

麻酔を使う必要がない小さい虫歯から治療スタートします。

大きい虫歯は最初に、応急処置のみしておき、治療に慣れていただいたところで最後に行います。

フッ素塗布

歯科医院専用の高濃度のフッ素を、仕上げに歯ブラシで塗布しています。

1〜3ヶ月おきに定期検診

虫歯がなかったお子さんの場合は3ヶ月おきの、小さい虫歯があったお子さんの場合は2ヶ月おきの、大きい虫歯があったお子さんの場合は1ヶ月おきの検診をオススメしています。

甘い物の食べ過ぎが虫歯の一番の原因ですので、必要に応じて食生活の指導も行わせて頂いています。小さい頃に正しい食習慣を身につけることができれば、成人してからも虫歯で悩まされることが無くなります。

0〜3歳の小児歯科についてはこちら💁

7〜12歳の小児歯科についてはこちら👈

小児矯正についてはこちらをご覧ください!

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