年齢・性別
10代・男性(治療スタート時は小学校6年生)
来院動機
左右どちらも八重歯が気になる。
比較的時間のある小中学校のうちに矯正治療を終わらせたい。
初診時の口腔内写真
治療方針
八重歯のデメリットとしては以下が挙げられます。
①虫歯や歯周病の原因になる。
八重歯は隣の歯と重なっているため、歯磨きが困難です。
食べカスがずっと停滞しやすいため、虫歯や歯周病の発症リスクが上がってしまいます。
②犬歯の役目を果たさない。
犬歯は歯茎の中に埋まっている根が、他の歯よりも長い特徴があります。
そのため、強い力がかかっても耐えることができます。
犬歯が八重歯となり、他の歯に強い力がかかり続けてしまうと、他の歯が揺れてきてしまいます。
③頭痛や肩こりの原因となる。
八重歯のせいで奥歯がしっかり並んでいないと、食べ物を噛む際に顎の関節に強い負荷がかかってしまいます。
顎関節への負荷は、周囲の筋肉がこわばってしまいます。
そのこわばりが続くと、肩こりが生じてしまい、結果として偏頭痛まで引き起こされることがあります。
④口内炎になりやすい。
犬歯が八重歯となり外側に張り出している状態だと、お口の粘膜を傷つけてしまい口内炎ができてしまいます。
口内炎が何十年もできやすい状態が続くと、高齢になった際に癌化する可能性も報告されています。
八重歯を早い段階で治しておくと、将来のお口の中のトラブルを未然に防ぐことができます。
今回のケースでは、治療中の痛みと違和感を最小限にするために、上顎のみ裏側に装置を付けるハーフリンガルをご提案しました。
治療中の口腔内写真
治療後の口腔内写真
矯正医より
八重歯の方には、上顎だけ裏側に装置をつけるハーフリンガルを、推奨しています。
外側に張り出した八重歯の表側に装置を付けてしまうと、唇と装置が擦れてしまい、口内炎ができやすいためです。
もちろん、表側矯正やマウスピース矯正での対応も可能ですので、矯正診断の際にお気軽にご相談下さい。
症例の治療に必要な標準的な費用(当投稿日現在)
880,000円(税込) ハーフリンガル
- 調整費別途
主なリスク・副作用
きちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。