インプラント症例
2024年 02月 18日

インプラント症例 前歯の変色したブリッジをインプラントで治したい。

年齢・性別

50代・女性

来院動機

かなり前に入れた保険診療のブリッジが変色してきた。
また、ブリッジなので、食事のたびに繊維性の食べ物が挟まってしまう。
これを機に、ブリッジではなくインプラントでしっかり治したい。

治療内容

事前の精密検査

初診時のレントゲン写真

前歯も奥歯も、根本的な治療が必要な状況でした。

初診時の口腔内写真

保険診療のブリッジは、プラスチックを使用しているため、経年劣化していきます。
保険診療のブリッジなので、裏側は金属製です。
歯周病及び虫歯になりやすいリスクもあります。

治療方針

保険診療には、誰もが手軽に歯の治療が受けることがメリットがあります。
しかし、金属とプラスチックによる歯科治療を行なっているのは日本だけです。
安価な代わりに、ご自分の歯をダメにしてしまう側面もあります。(下記グラフ参照)

20本以上の歯を有する者の割合グラフ
80歳の時点で、歯の残存数はスウェーデンで20本、アメリカで17本というデータがあります。
日本人の歯の残存数は、80歳の時点で15本、85歳の時点で11本と言われています。
永久歯の本数は28本ですから、日本人は85歳の時点で17本ものご自分の歯を失っている現実があります。

当院では、その現状を深く受け止め、20年・30年後を見据えた根本からの治療しか行なっていません。
負のスパイラルを断ち切るためにも、歯を失った箇所へはインプラント治療が最善だと考えています。

オペ中の口腔内写真とCT写真

ブリッジを外したところ、土台となっている歯は虫歯となっていました。
インプラント埋入予定部位の歯茎のお肉を少し削り、全体の歯茎ラインを揃えます。
直径2ミリの細いドリルで骨を削ります。
今回の症例は、十分な骨量があったので、切らない縫わないフラップレスインプラントで対応しました。
インプラントの埋入方向と角度を確認するために、金属製のピンを入れてCT写真を撮影します。
理想的な位置に、金属製のピンが収まっていることが確認できました。
更に太いドリルで骨を削っていきます。
直径3.5ミリ長さ15ミリのインプラントを今回の症例では使用します。
前歯は、細くて長いサイズのインプラントを使用するのが成功のポイントです。
インプラントを顎骨に埋め込んでいきます。
インプラントが予定通りの位置に埋め込まれました。
CT写真でも、理想的な位置にインプラントが埋入されたことが分かります。
もちろん、オペ当日に仮歯も入ります。
この状態で2ヶ月ほど待てばインプラントは骨と生着するので、その間に2本のセラミック治療を進めていきます。

治療後のレントゲン写真

前歯1本だけではなく、奥歯にも4本のインプラントを埋め込んでいます。

治療後の口腔内写真

インプラント治療とセラミック治療終了後の口腔内写真。
保険適応のブリッジとは違い、清掃性も良く、変色することもありません。
裏側にも金属を使用しておりません。
また、発音と滑舌にも考慮して形態を与えています。

Dr.より

当院のインプラント治療は、インプラント認定医・指導医の資格を持つ私が全責任を持って対応しています。
また、付随して行うセラミック治療も私が担当します。
ブリッジの不具合を感じている方は、お気軽にご相談下さい。
残せる可能性がある歯には適切な顕微鏡治療で、ご自分の歯を温存いたします。
歯がもともとない箇所には、インプラント治療で、天然歯と変わらない機能性と審美性を兼ね備えた人工歯を再建いたします。

症例の治療に必要な標準的な費用

・インプラント1本→462,000円(税込)
・セラミック2本→264,000円(税込)
・ファイバーコア2本→44,000円(税込)
総額 770,000円(税込)
*ブリッジが入っていた部分のみの治療費となります。

主なリスク・副作用

インプラント治療には「腫れ・痛み・違和感・出血・感染」などのリスクがあります。
また、稀にインプラントと骨が結合しないことがあります。
もし万が一、インプラントと骨が結合しない場合は、すぐに再埋入手術を無料で行わせて頂きます。

施術名

インプラント治療

施術の説明

インプラント治療とは、歯を失ったところにチタン製の人工歯根を埋入し、新しく歯を再建する方法です。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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