全顎(フルマウス)治療症例
2024年 05月 19日

全顎(フルマウス)治療症例 インプラント・歯列矯正・親知らず抜歯とのコンビネーション治療

年齢・性別

40代・女性

来院動機

奥歯が痛い、どこで噛んでいいか分からない、前歯の見た目が気になる。

治療内容

事前の精密検査

初診時のレントゲン写真

下顎の左右に横たわった親知らずがあります。
また、銀歯が入っている奥歯の先端には膿の袋(根尖病巣)があります。

初診時の口腔内写真

前歯が全く噛んでいない状態です。
犬歯(糸切り歯)の位置が良くない場合は、まず矯正治療で犬歯(糸切り歯)をしっかり噛ませる必要があります。

治療方針

当院は、一般的な歯科医院では対応が難しい治療に特化したクリニックです。
矯正専門医院であれば、歯列矯正についてはしっかり対応可能だと思いますが、歯列矯正以外の治療を受けることはできません。
インプラント専門医院も同様で、インプラントだけは完璧に施術可能ですが、歯周病治療や親知らず抜歯は他院を紹介されてしまうでしょう。

当院はそういう意味では、非常に特殊な立ち位置にいるクリニックと言えます。
・インプラント
・矯正歯科
・審美歯科(セラミック治療)
・親知らず抜歯
・顕微鏡治療
・完全無痛治療(静脈内鎮静法)
・歯周病治療
以上のような難しいと言われている領域の歯科治療を組みわせることで、最高レベルの全顎治療(フルマウス治療)を患者様に提供しています。

矯正治療は僕の長年のパートナーである芝田先生が対応いたします。
静脈内鎮静法(リラックス麻酔)は北大時代の後輩である中島先生が対応します。
僕も含めて全員、歯科医師としてのキャリアは20年以上と豊富な経験を誇ります。

他院さんでは断られるような難しいケースでお悩みの方は、ぜひ当院にお越し下さい。

治療中の口腔内写真

全顎治療に矯正治療を組むこむ場合は、まず矯正治療から行います。
今回はこのようなマウスピース(インビザライン)による矯正治療を行うことになりました。
矯正治療中の口腔内写真。
アタッチメントと呼ばれる樹脂の突起を歯の外側に付与しています。
このアタッチメントがあることで、歯がスムーズに動いていきます。
下顎にも同じようにアタッチメントを付与してきます。
なお、銀歯にアタッチメントを付けることはできないので、銀歯は矯正治療前に全て仮歯に交換しています。
矯正治療終了後の口腔内写真。
前歯がしっかり噛み合うようになりました。
この後、アタッチメント除去→インプラント治療→親知らずの抜歯、を行なっていきます。

治療後のレントゲン写真

合計3本のインプラントが入りました。
下顎左右の親知らずもキレイに抜けています。

治療後の口腔内写真

19本のセラミック治療で、更に見た目も噛み合わせも完璧になりました。
治療期間はトータル3年と長くはかかりましたが、一生お口の中のトラブルは起きないと断言できる仕上がりです。

Dr.より

当院は、インプラントとセラミックと歯列矯正による全顎治療を得意としています。
また歯列矯正の邪魔になってしまう親知らずの抜歯も、行なっています。
全体的な噛み合わせ治療をご希望の方は、ぜひご相談下さい。

症例の治療に必要な標準的な費用

マウスピース矯正(インビザライン)
 検査・診断料    11,000円
 装置・施術料    880,000円
 調整料       5,500円×24回
 保定装置料     33,000円
 小計        1,056,000円(税込) 
インプラント治療
 奥歯用インプラント 440,000円×3本
 小計        1,320,000円(税込)
セラミック(審美歯科)治療
 前歯用セラミック  132,000円×6本
 奥歯用セラミック  110,000円×13本
 ファイバーコア    22,000円×8本
 小計        2,398,000円(税込)
親知らず抜歯     約18,000円(保険適応)
歯周病治療      約20,000円(保険適応)

総合計 4,812,000円(税込)

主なリスク・副作用

マウスピース矯正(インビザライン)は、きちんと歯磨きをしないと虫歯や歯周病が進むことがあります。
インプラント治療には「腫れ・痛み・違和感・出血・感染」などのリスクがあります。
また、稀にインプラントと骨が結合しないことがあります。
もし万が一、インプラントと骨が結合しない場合は、すぐに再埋入手術を無料で行わせて頂きます。
セラミックが稀に欠けたり割れたりすることがあります。
当院のセラミック治療には5年保証が付いていますので、トラブル発生時には無料対応いたします。
(半年に1回の検診が、保証の条件となります。)
親知らずの抜歯後には、痛みや腫れが出ることがあります。
親知らず抜歯の偶発症として、唇や舌に痺れが出てしまうことがあります。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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