矯正歯科症例
2024年 05月 19日

矯正歯科症例 費用を抑えつつ目立たない矯正治療を受けたい。

年齢・性別

30代・女性

来院動機

前歯が全く噛んでいないので、しっかり噛めるようにしたい。
コストパフォーマンスに優れた治療方法を希望。

初診時の口腔内写真

初診時口腔内写真。
前歯が全く噛んでいません。
このような状態が長く続くと、いつかは上顎の奥歯から壊れていきます。
左側からの口腔内写真。
奥歯しか噛んでいない噛み合わせを「開咬=オープンバイト」と呼びます。
開咬の方は、若いうちにはトラブルは生じなくても、50歳前後から奥歯を失っていく可能性があります。
右側からの口腔内写真。
上顎の口腔内写真。
下顎の口腔内写真。

治療方針

奥歯は噛んでいるものの前歯に隙間が空いている状態を「開咬=オープンバイト」と言います。
子供時代の指しゃぶりや舌を出す癖、口呼吸が原因と考えられています。
「開咬=オープンバイト」は、前歯で食べ物を噛み切ることができないことに加えて、聞き取りにくい不明瞭な発音となってしまう傾向があります。
治療方法は、歯列矯正しかありません。
インプラントによる治療も可能ではありますが、健康な歯を抜くデメリットがあるため当院ではお勧めしておりません。
「開咬=オープンバイト」への矯正治療を成功させるには、患者様の協力が欠かせません。
なぜなら、元々の原因である舌を出す癖を無くす努力が必要不可欠だからです。
当院では「開咬=オープンバイト」の患者様には、上顎のみ裏側に矯正装置を付けるハーフリンガルをお勧めしています。
裏側に矯正装置を付けることで、舌の理想的な位置を意識しやすく、悪い癖を補正しやすいメリットがあるためです。
また、上下ともに裏側に矯正装置を装着する裏側矯正(フルリンガル)よりも、治療費が275,000円(税込)抑えれるメリットもあります。

治療中の口腔内写真

治療中の口腔内写真。
上顎は裏側に矯正装置が付いています。
左側からの口腔内写真。
右側からの口腔内写真。
上顎の口腔内写真。
裏側にこのような矯正装置が付くことで、強制的に舌が正しい位置に補正されるメリットがあります。
下顎の口腔内写真。

治療後の口腔内写真

矯正治療終了後の口腔内写真。
約2年半の動的期間(歯を動かす時期)で、ここまで美しい歯並びになりました。
舌を前方に出す癖が復活しない限りは、ずっとこの美しい歯並びを維持することができます。
左側からの口腔内写真。
前歯がガッチリ噛むようになりました。
右側からの口腔内写真。
上顎の口腔内写真。
下顎の口腔内写真。
下顎の前歯にはワイヤーによる保定装置を装着しました。

矯正医より

当院では、患者様の要望を丁寧にヒアリングした上で、費用対効果に優れた治療方法を患者様にご提案しています。
また、矯正治療を成功させるには、患者様自身の悪い癖を無くそうというモチベーションが必須の場合もあります。
矯正診断の際には、お気軽に私にご相談下さい。
メリットだけではなくデメリットも分かりやすくご説明します。

症例の治療に必要な標準的な費用(当投稿日現在)

 880,000円(税込) ハーフリンガル

  • 調整費別途

主なリスク・副作用

きちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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