矯正歯科症例
2024年 09月 07日

矯正歯科症例 顎が痛い方のための歯列矯正。

年齢・性別

20代・女性

来院動機

右側の顎が痛い。

初診時の口腔内写真

初診時口腔内写真。
全体的に下顎が右側に偏位しています。
左側からの口腔内写真。
ある程度はしっかり噛んでいます。
右側からの口腔内写真。
こちらは、全体的に隙間が空いています。
上顎の口腔内写真。
顎が小さいため、親知らずがズレて生えています。
下顎の口腔内写真。

治療方針

顎の痛み(顎関節症)は歯列矯正で治る場合があります。
噛み合わせに歪みがあり、顎関節が奥に押し込まれていることが痛みの原因の場合は、歯列矯正による歯並び改善が有効です。

こちらの患者様は、下顎が右側にズレていることで右側に顎関節が斜め上方に押し込まれていました。
矯正治療で下顎を左側に戻すことで、痛みが無くなる可能性が高いことをご説明しました。

顎関節に痛みを抱えている方の場合、マウスピース矯正(インビザライン)が第一選択となります。
なぜならマウスピースの厚みの分、関節にゆとりができるので、治療中の痛みも無くなるからです。

マウスピース

当院で使用しているマウスピースは『インビザライン』
マウスピース矯正のリーディングカンパニーであり、世界中で1,400万人以上の症例数を誇ります。
当院におけるマウスピース矯正は全て『インビザライン』で行なっております。
マウスピースを1日20時間以上使用できる患者様においては、どんどん歯が動いていきます。

顎関節症の治療方法の一つにマウスピース装着がありますから、インビザラインは顎関節症を治しながら、歯並びをキレイにしていける、一石二鳥の治療方法と言えます。

治療後の口腔内写真

矯正治療終了後の口腔内写真。
上顎と下顎の歯列の真ん中が揃ったことが分かります。
右側に偏位していた下顎が真ん中に戻ったことで、右側の顎の痛みは無くなりました。
左側からの口腔内写真。
右側からの口腔内写真。
しっかり噛めるようになりました。
上顎の口腔内写真。
後戻りを防ぐために、上の前歯はワイヤーで固定しています。
下顎の口腔内写真。
下顎の前歯にもワイヤーによる保定装置を装着しました。

矯正医より

私は、顎の痛みに悩んでいる方の矯正治療を多数手がけてきました。
もちろん、矯正治療だけで、全ての顎関節症が治るわけではありません。
顎関節症は多因子疾患であり、歯列不正は顎を痛くしてしまう一つの要因でしかない為です。
しかし、顎が痛い場合に、私たち歯科医師ができる最善の治療方法は矯正治療です。
矯正診断の際に、顎関節の状態についても、しっかりご説明いたします。

症例の治療に必要な標準的な費用(当投稿日現在)

 880,000円(税込) マウスピース矯正(インビザライン)

  • 調整費別途

主なリスク・副作用

きちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。
全てのケースにおいて、顎関節症が改善するとは限りません。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

院長の投稿一覧