オペ当日に歯が入る《即時荷重インプラント》
Immediate Loading Implant当院では、インプラントを入れたその日に仮歯が入り、すぐにご飯を食べることが可能な「即時荷重インプラント」を行なっています。
即時荷重インプラントとは?
今までのインプラント治療では、インプラントを顎骨に埋め込んでから一定期間(上顎6ヶ月、下顎3ヶ月)は歯が入りませんでした。
インプラントが骨と結合するまでの間は、歯がない、もしくは入れ歯を患者様に我慢して使って頂く必要がありました。
しかし、『即時荷重インプラント』を用いると、インプラントを埋め込んですぐに仮歯を入れて、硬くないものであればその日のうちから食べて頂くことが、可能となります。
即時荷重インプラントのメリット・デメリット
- インプラントを入れてすぐに仮歯が入るので、見た目が良い。
- インプラントを入れてすぐに仮歯が入るので、ご飯を噛むことができる。
- 我慢して入れ歯を使う必要がない。
- 治療回数が4回で済む。
- 治療期間が3ヶ月と短い。
- 通常のインプラント治療と比較して、高度な技術を要する。
- インプラント治療に慣れた歯科医師でないと、失敗することが多い。
- 通常のインプラント治療と比較して5%ほど成功率が下がる。
即時荷重インプラントの適応
- インプラント埋入時に、強固な初期固定ができるだけの骨量(理想は5ミリ以上)がある。
- インプラントを入れて6週間は、硬いものを食べないことを約束して頂く必要がある。
- 過度な歯ぎしりや食いしばりがない。
即時荷重インプラントへの当院のこだわり
当院でも、3年ほど前までは、『即時荷重インプラント』は行なっていませんでした。
そのため、インプラントと骨が結合するまでの3ヶ月~6ヶ月の間は、患者様に見た目の面でも機能の面でも、我慢を強いてきた側面が強かったように思えます。
そうなってしまうと、インプラント治療が終了するまでは、患者様にとって非常に辛い期間となってしまいます。
『即時荷重インプラント』は、今までのインプラント治療のネガティブな面を払拭する画期的な手法と言えます。
現在では、前歯であればインプラントオペと同時の仮歯装着。奥歯であれば、骨量が5ミリ以上ある場合は、オペ1週間後の仮歯装着を徹底しております。
インプラント安定性モニター《MEGA ISQ》
非接触で正確なインプラントの安定性「ISQ値」を測定することで、インプラントを埋め込んだその日のうちに仮歯を入れることが可能となります。
従来の担当医の経験と勘に頼るのではなく、「MEGA ISQ」を使用することで正確なインプラント安定度を計測できます。
顎骨の中に埋め込んだインプラントに、スマートペグを連結します。
非接触で「ISQ値」を測定できます。
「ISQ値」が70以上であれば、オペ当日に仮歯を入れてすぐに噛んで頂けます。
- 治療例 1
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オペ前のCT写真です。
完全に割れている歯を抜いて、インプラント治療を行います。
抜歯後の状態です。
ドリルで骨を広げて圧縮します。
直径4,5 長さ8,5 ミリのインプラントを埋め込んでいきます。
インプラントが理想的な位置に埋め込まれました。
オペ後のCT写真です。
インプラントにスマートペグをセットして「ISQ値」を測定します。
70以上の数値が出たので、即時荷重を行うことにしました。仮歯用の土台を立てます。
即日で仮歯をセットしました。
赤い紙で噛み合わせ調整を念入りに行うことで、オペ直後から柔らかいものを食べて頂けます。3ヶ月後に仮歯をセラミック歯を交換しました。
- 治療例 2
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保存不可能な歯を抜歯した後の口腔内写真。
抜歯した直後に、インプラントを埋入した後の口腔内写真。
インプラントと仮歯を連結するための土台を入れた後の口腔内写真。
インプラントを埋入して30分後に仮歯を入れた後の口腔内写真。
インプラントを埋入して3ヶ月後にセラミック歯が入った後の口腔内写真。
(左上の奥から2番目と3番目)
- 治療例 3
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インプラント埋入後のレントゲン写真。
インプラント埋入後すぐに仮歯セット(右上の1番奥歯)。