口腔外科
Dental Surgery口腔外科とは?
口腔外科と聞くと、どのような病気や疾患を扱うのか、普通の歯科と何が違うのか、など疑問に思われる皆さんも多いと思います。
こちらでは、当院で扱う口腔外科分野の疾患・病気についてご紹介します。
外傷
- 転倒して口の中や唇を切ってしまった場合の縫合。
- ぶつかったり転んだりして歯がグラグラしている場合の固定。
- 事故などで歯が抜けてしまった場合の再植術。(すぐにその歯を持って来院してもらえれば戻すことが出来ます)
口腔粘膜疾患
口内炎に代表される口腔粘膜疾患のほとんどは、虫歯と歯周病の治療・食生活の改善・充分な睡眠で治ります。
ごく稀に、緊急の治療が必要な病気(悪性腫瘍・白板症・帯状疱疹など)が見つかることもあります。
「ずっと治らないなぁ」と気になる場合には、早めにご相談ください。
粘液嚢胞
唇の内面や舌に透き通った膨張が出来て、しばらくすると破れて小さくなることが特徴です。
小唾液腺の開口部が潰れてしまったことが原因になります。
何度も再発する場合には、粘液嚢胞を周囲の唾液腺ごと切除することをオススメしています。
切除と聞くと怖がられる方も多いですが、処置時間は20分ほどで簡単に終わります。
口蓋隆起 下顎隆起
口蓋隆起・下顎隆起は外骨症とも呼ばれます。
噛み締めの力がかかる部位の顎骨が分厚くなっているだけですので、基本的に切除の必要はありません。
しかし、以下のような場合に該当し、患者様が希望する場合は、切除いたします。
- 入れ歯製作時の邪魔になっている。
- ご飯が食べにくい。
- 喋りにくい。
- 心理的に患者様の苦痛になっている。
上唇小帯付着異常
発音や食事の際に、上唇小帯が邪魔になっている場合は切除いたします。
小さいお子さんの上唇小帯を気にされる保護者の方もいますが、12歳くらいまでは様子見で大丈夫です。
上唇小帯切除のみでは正中離開が解決しないこともあるので、矯正歯科医との連携が必須となります。
また、正中埋伏過剰歯が正中離開の原因であることもあるため、レントゲン撮影による検査も必要です。
舌小帯付着異常
舌小帯付着異常は、食事や発音の障害となる場合に、切除を検討します。
また、楽器の吹奏の際に障害が生じている場合も、切除を検討します。
舌小帯付着異常による構音障害は「サ」行「タ」行「ラ」行に生じやすいと言われています。
言語能力が未完成である6歳以下のお子さんにおいては、言語聴覚士の先生による診断が重要となります。
構音トレーニングだけで、発音が改善するケースも多いため、現在では安易な切除は推奨されておりません。
親知らずの抜歯
以下のような場合は、総合病院の歯科口腔外科をご紹介します。
- 局所麻酔だけだと動いてしまう小児の患者様
- 粘液嚢胞 口蓋隆起 下顎隆起 が非常に大きい場合
- 入院が必要な場合
- 言語聴覚士による診断が必要な場合
- 動脈や神経の損傷リスクがある場合
- 悪性腫瘍など緊急を要する病気の場合
- MRIによる精密検査が必要な場合