今日はピエゾサージェーリーの講習会に参加してきました。このブログを読んで頂いている皆さんには「ピエゾサージェーリー」って何?という感じでしょう。
ざっくり説明すると、骨だけを選択的に切る・削ることができる機械の総称です。歯を削るタービンが回転切削器具であるのに対し、超音波の振動を用いているのが特徴です。こんな感じで色んな形のチップが製造されており、チップの先端が一秒間に200ミクロンの振れ幅で3万回も振動します。
振れ幅が小さいので正確な切削が可能になり、神経・血管・粘膜・筋肉などの軟組織を傷つけることがありません。ピエゾサージェーリーが開発されるまでは、骨を削るときもタービンを用いてたため、まわりの軟組織も巻き込んでしまって痛みや腫れの原因になっていました。
2年前の開院当時に購入しましたが、毎日愛用しています。親知らずの抜歯の際も、大事な神経・血管を切ってしまうことがないので、余計なストレスがなくなりました。逆に言うと、タービンは触れたもの全てを切る力があるので、とても怖いのです。
医療機器メーカー数社から販売されていますが、今日のデモ機はイタリア製だけあってとにかくオシャレ。しかもipadの影響でタッチパネルになったそうです。個人的には、処置時にはグローブしているので、タッチパネルは使いにくいと思うのですが、これも時代の流れでしょうか。