今日は審美歯科のカテゴリーに属するケースになります。
審美歯科と一口に言っても、歯周病・根の治療・噛み合わせ・被せ物・ホワイトニングなどの地道な処置の積み重ねが必要です。表面的な見た目の美しさはもちろん大事ですが、機能性も兼ね備えていないと意味がありません。逆に機能性をとことん突き詰めていくと、自然に長持ちする美しさに繋がると考えています。
食事制限だけをして無理に痩せるよりも、運動もしっかりしたほうが魅力的なスタイルになるのと似ているかも知れませんね。
真ん中の隙間と、真ん中から2番目の左右の前歯のふちが黒いことを気にされていた女性の患者様の写真になります。
裏からみても金属が目立ちます。
10年以上前は金属を使用しない被せ物の信頼性は低かったのですが、現在は技術の進歩により金属を一切使わない治療が主流となっています。金属は見た目が良くない上に、アレルギーや手足の湿疹の原因にもなってしまいますからね。
真ん中の隙間は樹脂の白い詰め物で埋め、2番目の左右の前歯はオールセラミックで修復処置を行いました。光の透過性を出す為に、土台から金属を使わないようにしました。
治療後はこんな感じです。ホワイトニングも併用したので、1ランク白いセラミックを選択しています。
裏側も全て白くなりました。
セラミックは永遠に変色することはないのですが、天然歯はもとの色に戻ってしまうことがあるので、今後こまめにクリーニングをしていく予定です。
男性は噛む力が強いので金属の強度に頼るケースもまだありますが、女性であれば金属を一切使わなくても安定して長持ちすると思います。