院長ブログ

院長 三浦 陽平

2014年 10月 14日

親知らずの抜歯①

このブログを読んで頂いてる皆さんの中にも、親知らずが痛くなったことがある方は多いのではないでしょうか?

痛みが出ても化膿止め・痛み止めで一時的にしのぐことは出来ますが、根本的な解決にはなりません。

次のうち1つでも当てはまる場合は、早めの抜歯が必須になります。

①疲れたときに、歯ぐきが腫れてしまう。②ご飯を食べると、いつも食べ物が挟まってしまう。③手前の歯もしくは親知らずが虫歯になってしまった。④一度でも痛かったことがある。⑤歯並びが少しずつ悪くなってきてる気がする。

親知らずの存在そのものが原因なので、抜かないでいると延々と上記のトラブルが起き続けてしまいます。もちろん抜かなくて良い方もいますが、現代人は顎の骨が小さいので親知らずが生えるスペースがない方がほとんどでしょう。

抜歯中の痛みは、麻酔をしっかりと行うのでありません。抜歯後の痛みや腫れを心配される方もいますが「いつ抜いても処置後の辛さは同じ。であれば、余計なトラブルが起きる前に抜いたほうが良いですよ。そのほうがトータルでの痛みや腫れは少ないはずです。」というご説明をしています。

とは言っても、処置後の痛みや腫れは少ないほうがいいに決まっていますから、当院では以下の工夫を凝らしています。

①抗生剤の術前投与(抜く3日前から服用することにより感染を防ぎます。)②CGF(抜いた穴に入れると治りが良くなります。)③術後のステロイド投与(腫れが少なくなります。短期使用なので、副作用はありません。)④ピエゾサージェーリーの使用(熱を与えず骨だけを削ることが出来ます。)

ここまで準備すると、ビックリするくらいに処置後が楽なんです!!

右下の親知らずが痛くなって来院された患者様のレントゲン写真です。

右下を拡大すると、顎の神経(黄色い線の部分)と親知らずがくっついているのが分かるでしょうか?このようなケースは、親知らずを抜いたあとに唇の神経麻痺を引き起こすリスクがあるので、細心の注意が必要です。神経に出来るだけ力を加えないように、歯を3分割して外側の骨を削除して抜きました。

抜歯後はこんな感じです。最小限の骨削除量で抜けたことが分かって頂けると思います。 処置時間は30分だったので、術後の痛みもなく腫れもほんの少しですみました。

皆さんが大変だと思われている親知らずの抜歯も、十分な準備を行うことで楽に抜けるようになったと思います。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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