今日は「患者さんにとって早くて楽な治療」というテーマの講習会に参加してきました。
学会ではなくて講習会なのがポイント。
学会では、“海外を含めた最新の情報や知識”を得ることが出来ます。大規模な会場で開催され、全国から数百人規模が集まります。世界最先端のトレンドを知るには良い場なのですが、いかんせん新し過ぎて日々の診療に活かせるのかというと、それはまた別の話。
一方で講習会というのは、学会で発表された研究や技術が、数年経って「これは日本人に利用できるな・向いているな」と認識され始めたものを、一歩踏み込んで学べる場です。
上の写真は講習会の風景です。学校での授業を思い出される方もいるかも知れませんね。講義だけではなく実習もメニューに組み込まれています。内科と違い、歯科の仕事は手を使うことの連続なので、日々のトレーニングが欠かせません。新しい手技をぶっつけ本番で患者様に行うわけにはいきませんからね。実習では、下の写真のような顎模型だけではなく豚さんやウサギさんの顎骨を使用することもあります。脳神経外科の友人に聞いたところ、彼も同じようなステップを踏んで技術をバージョンアップすると言っていました。
今日の実習の一部分をご紹介!!
歯茎にメスを入れて開きます。
ピエゾサージェリーで骨に切れ込みを入れて、
薄い骨を温存しつつ広げます。コの字型の切れ込みがあるのが分かりますか?
それからインプラントを埋め込みます。骨が外側に広がっていますね。
このやり方は「スプリットクレスト」と呼ばれています。自分のもともとある骨を生かせるので、3ヶ月半の治療期間で完了します。
以前から行われている骨移植してからのインプラント埋入だと、治療期間が半年〜1年間もかかっていました。せっかちなわけではないのですが、何事もスピード重視です!!僕自身が長くかかったり待つことが嫌なので、自分自身の受けたい治療を常に実践したいと思っています。