皆さん、生体情報モニターって分かりますか?
生命維持に重要と言われる、心電図・心拍数・血圧・SPO2などを、継続的に測定・記録できる装置です。患者様の状態にトラブルがあった時には、アラーム音が鳴って知らせてくれます。
当院では2つのタイプの生体情報モニターを完備しており、患者様の全身状態や有病度によって使い分けています。
下の写真のモニターは心電図は測定出来ないのですが、その分患者様への取り付けが簡単なので、心臓病の既往がない方にはこちらを使用しています。
このモニターはパソコンと連動して、麻酔科の先生の役目を果たしてくれるという優れものなんです!!総合病院や大学病院と違って、一般のクリニックに麻酔科ドクターを常にスタンバイさせておくというのは現実的ではありませんからね。親知らずの抜歯などの外科処置の度に、麻酔科の先生を呼ぶのもいいですが、治療費が増大してしまいます。
じゃあ、パソコンソフトに生体情報を読み取りオペ中の全身状態を把握する機能を追加させてしまいましょう、というのがこの製品なんです。あくまでコンピューターなので限界はありますが、局所麻酔下の1〜2時間以内のオペには必要充分でしょう。
こんな感じで、リラックスしてるのか、緊張してるのか、全身状態が悪化しているのかを、パソコンソフトが僕らに教えてくれます。「今日の体調だと親知らずの抜歯に耐える体力はありませんよ」「無理に処置をすすめると、脳梗塞の危険がありますよ」というサインを出してくれます。
チェスも、コンピューターが人間の世界チャンピオンに買ってしまう時代です。機械で対応出来ることはどんどん任せて、人間にしか出来ないことに専念するほうが効率がいいですよね。この生体情報モニターを導入してから、オペに専念出来るようになって、より短い時間で痛みを与えることなく処置を進めれるようになったと思います。