今日は外科処置のお話になります。
歯科医院でそんなに“切ったり縫ったり”するの？ と思われるかも知れませんが、現在では歯科における外科治療の割合はどんどん増えて来ています。
昔は、皆さんのイメージ通り、削って銀歯詰めたり・差し歯入れたり・入れ歯作ったりという処置が歯医者さんの主なお仕事でした。でも今は、「削らない」「神経取らない」「抜かない」時代なんです。
その代わりに増えて来た内容が、歯を残す為の外科処置。歯周病が進んでしまった場合は、「歯周外科処置」を受けて頂くことで歯を残せます。早め早めに「親知らずを抜く」ことで、手前の歯を残すことが可能となります。もし、万が一ご自分の大事な歯を失ってしまった場合は、前後の歯を削らなくて済む「インプラント治療」が第一選択でしょう。
もちろん、無駄な処置はしないように心がけています。でも“切る＝しっかり治る”わけですから、“削るもしくは抜く＝歯を失う”に比べると、どちらがいいかは一目瞭然だと思います。これからは、ますます生体の回復力を生かす処置がメインになって来るのではないでしょうか？
写真は親知らずの抜歯に使う道具一覧です。当院では全て１個１個紙パックに包んでから滅菌消毒して、使用直前に開封して使用しています。いい仕事は、道具のお手入れから始まると良く言いますからね！！
常に事前の準備を怠らないことが、治療成功のポイントだと思います。
