院長ブログ

院長 三浦 陽平

2015年 02月 11日

複合的なインプラント治療①

今日は、全体的なトラブルをインプラントを用いて、解決した症例になります。

上の写真の中に3本の人工歯根=インプラントがあります。皆さんの目から見て全く分からない仕上がりではないでしょうか?

初診時のレントゲン写真を見て下さい。前歯が折れてしまい、奥歯も崩壊して小さい根っこしかなく、かつ親知らずも痛いという治療箇所満載の方でした。

字が汚いのは、患者様への説明時にマウスで書いたからなので、ご容赦下さい。見慣れないレントゲン写真も、こんな風に説明を受けると、積極的に通院しようと思って頂けると思います。

インプラント希望部位には幸いなことに十分な骨量がありました。今までも書いて来たように、骨さえあればインプラント治療はとっても簡単ですからね。それよりも大変だったのは、下の親知らずの抜歯。。。神経と接していたので、術後に神経麻痺が起きないように細心の注意を払って、抜きました。

治療の順番としては①歯周病治療②インプラント埋入③虫歯の治療④親知らずの抜歯⑤インプラントの上部構造セット という流れで約8ヶ月で終了でしょうか。

歯周病治療はどんな場合でも基本となります。しっかりクリーニングを受けて頂かないと、インプラントもそのうち歯周病(正確にはインプラント周囲炎)になってしまいます。インプラントが骨と結合するには3ヶ月〜6ヶ月かかりますから、その間にしっかりと虫歯治療も進めていきます。インプラントはチタンで出来ているため虫歯にならないので、インプラント埋入の後でいい訳です。

無事3本のインプラントに上部構造が入り、全ての治療が終わりました。最後に抜いた左下の親知らずの部分に空洞がありますが、半年後には骨がちゃんと出来てくれます。

上下の口腔内写真もすごくキレイですね。さっきも書きましたが、天然の歯もインプラントも歯周病菌に弱いのは間違いありません。逆に言えば、しっかり磨いてさえいれば天然の歯もインプラントもずっと長持ちしてくれます。

治療終了してから2年が経ちますが、3ヶ月に1回の検診にも通って頂き、トラブルもなく良い状態を保っていられます。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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