今日は久しぶりに審美歯科の話題になります。
当院で扱っているオールセラミックには、①E-MAX②オールジルコニア の2種類が用意されていましたが、今春から更にもう1種類が導入されました。
SHTという製品名で、E-MAXとオールジルコニアの中間の性質を持っています。
審美性に優れた順番に並べると、E-MAX→SHT→→オールジルコニアとなり、
強度に優れた順番に並べると、オールジルコニア→SHT→→E-MAXとなります。
強度(丈夫さ)の指標としてメガパスカルという単位があります。パスカルは圧力の単位でメガパスカルはパスカルの100万倍。数字が大きいほど丈夫で奥歯にも使用出来るというわけですね。
もう一度強度に優れた順番に並べると、オールジルコニア(700メガパスカル)→SHT(600メガパスカル)→→E-MAX(400メガパスカル)となり、SHTの丈夫さが分かって頂けると思います。
E-MAXは前歯のみの適応、オールジルコニアは奥歯のみの適応ですが、SHTはどの部位でも使用出来ます。
左下の奥歯2本の型取り前の写真です。
SHTセット後の写真です。やや透明感に欠ける欠点もありますが、充分な審美性を兼ね備えていると言えるでしょう。
どこの業界もそうでしょうが、歯科医療の世界も日進月歩で次々に新しい素材と技術が開発され、応用されています。
もう毎日が勉強の日々です!!!