全国調査によると、歯の喪失原因は
1位:歯周病 42%
2位:虫歯 32%
だそうです。この2つはもう皆さん嫌という程、ご存知だと思います。
では、気になる3番目の原因はというと、、、
3位:歯根破折11%
なんです。
「歯根破折」とは文字どおり、歯の根が割れてしまうことを指します。稀に、神経が残っている健康な歯が割れてしまうこともありますが、ほとんどは以前神経を取った歯が割れてしまいます。
神経を取ってしまった歯は、熱い・冷たい・痛いなどの感覚が無くなってしまいますからね。しばらくは問題なくても日々の噛む力に負けてしまって、何年か経過するとバキッといってしまいます。
では、歯根破折を防ぐにはどうすれば良いかというと、、、
歯と同じ硬さの材質をできるだけ使用する!!これに尽きます。
象牙質の弾性係数は約15GPaであるのに対し、歯科用金属の弾性係数は約65GPaもあります。柔らかい象牙質に硬い金属を使用するということは、いつかは歯のほうが負けて壊れてしまいます。ですので、歯と同じくらいの弾性係数であるファイバーコアを用いると歯根破折のリスクを下げることが可能となるのです。
ファイバーコアやメタルコアの上に、セラミックなどの人工歯(被せ物)が入ります。目で見える被せ物のほうが大事に見えますが、本当は見えない土台のほうが歯の寿命に大きく関係しているんですね!
《セラミックを被せる前》
《セラミックを被せた後》
もちろん金属色が透けないので、審美性にも優れています。
当院では、開業当初よりメタルコアを避けて、ファイバーコアでの治療を提案しています。金属を使用しなければ、アレルギーの心配もありませんからね。インプラントや入れ歯にならないための治療にも力を入れております。