1年で最もクリニックが混み合う12月のため、ブログの更新が遅れてしまいました。
今日のテーマは接着について。
僕が学生時代の頃には、まだ《合着》という言葉が主流でした。今は、さらに技術が進歩して《接着》により歯と人工物を一体化させることが可能となっています。
合着は機械的な勘合力(茶筒のふたが外れにくいのと同じ原理)によりくっついてるだけですが、接着は化学的に分子レベルで接合部を一体化させます。なので、被せ物の形に合わせて歯を削る必要がなく、歯質削除量も最小限で済みますし、以下の写真のような部分的なセラミックも壊れることなく長持ちしてくれます。
セラミックセット前
完成したセラミック
セラミック接着後
セラミックが歯の一部となることにより、見た目が良いだけでなく十分な強度も有してくれるんですね!
僕が大学を卒業して間もないころは、この大きさの虫歯ですと歯の全周を削り取り、大きくセラミックを被せる必要がありましたので、技術は確実に進歩していると言えます。
さらに嬉しい点が一つ。歯を削る量が少ない=麻酔回数も少なく、ほとんど痛みも生じません。僕自身が痛みに弱いので、痛みを極力与えない治療を心がけております。