春を迎えて、当院の受付に新しい歯磨き粉を導入しました。
従来は、うがいが出来るようになる4歳くらいから歯磨き粉を使用すれば良いと言われていました。ですが、歯磨き粉の中に含まれるフッ素濃度をコントロールすれば良いという考えから、現在は生後6ヶ月から歯磨き粉を使用することが提唱されています。
2歳以下のお子さんが飲み込んでしまっても問題ないように、今回導入した歯磨き粉のフッ素濃度は500ppm。うがいができるようになればフッ素濃度1000ppmの歯磨き粉にステップアップです。
フッ素は歯のエナメル質表面に浸透すると、歯を丈夫にしてくれます。日本で発売されている歯磨き粉の90%以上にはフッ素が含まれていますが、フッ素濃度を意識して使いわけるのが、虫歯予防には大事なんですね!
フッ素を過剰に怖がる方もいらっしゃいますが、WHOはフッ素を必須栄養素の一つとしています。必須ということは、適切な量を日々摂取しなくてはいけません。残念ながら日本では、フッ素はカルシウムと同じで、まだまだ摂取量が足りないと言われています。
500mlの紅茶やウーロン茶に含まれるフッ素は0.4mg。土や海水にもフッ素は存在しているので、新鮮なお野菜や魚介類を食べることも、歯にいいと言えるでしょう。
虫歯予防には、毎食後にフッ素入り歯磨き粉を使用して歯磨きすること、甘いジュースを控えてお茶を飲んでいただくこと。この二点を意識して頂ければと思います。