今回も前回に続き予防歯科の話題になります。
1985年の段階ではフッ素入り歯磨き粉の割合は10%でしたが、現在発売されている歯磨き粉の90%にフッ素が含まれています。10年以上前までは、歯磨き粉はあくまでも《歯磨きの補助剤》という位置付けでした。しかし、今では《未成熟な歯に対しての積極的な予防剤》へとシフトしています。
日本における歯磨き習慣の定着率は95%ですが、残念ながらまだまだ虫歯が多いのが現状です。歯磨き粉の効果的な使い方が浸透していないためだと思われます。
「フッ素配合歯磨き粉の効果的な使い方」
①歯ブラシに年齢に応じた量の歯磨き粉をつける。
②磨く前に歯磨き粉を歯全体に広げる。
③2〜3分間歯磨き粉による泡立ちを保つような歯磨きをする。
④歯磨き粉を吐き出す。
⑤5〜15mlの水を口に含む。
⑥5秒間ブクブクうがいをする。←うがいは1回のみ
⑦吐き出した後はうがいをしない。
⑧その後1〜2時間くらいは飲食をしないことが望ましい。
⑨歯磨きの理想のタイミングは毎食後すぐ/歯磨き回数は1日3回がベスト。
「フッ素配合歯磨き粉の年齢別応用量」
年齢 | 使用量 | 歯磨き粉のフッ素濃度 | うがいと注意事項 |
6ヶ月〜2歳 | 切った爪程度 | 500ppm | 仕上げ磨き時に保護者が行う |
3歳〜5歳 | 5㎜以下 | 1000ppm | 5〜10mlの水で1回のみうがい |
6歳〜14歳 | 1㎝くらい | 1000ppm | 10〜15mlの水で1回のみうがい |
15歳〜 | 2㎝くらい | 1000ppm | 10〜15mlの水で1回のみうがい |
以上のように歯磨きしてもらえれば、虫歯になるリスクを減らせることは間違いなしでしょう!次回は最新の虫歯予防方法第3弾として、フッ素洗口剤について書く予定です。