上の写真をご覧ください。
綺麗な前歯が並んでいますが、そのうち1本は当院でセラミック冠を被せた歯です。
この仕上がりですと、どの歯を治療したのかまったく分からないでしょう。
奥歯の場合は、しっかり噛むことができれば、見た目の審美性はそこまで求められません。一方で前歯の場合は、機能性以外に形・色・発音など、求められる要素が多いと言えます。その中でも色調は、各患者様の好みを反映させる必要があるため、本当に難しい領域です。
例えば、透明感を求められる方もいれば、芸能人のような白さを希望される方もいれば、とにかく自然な感じがいいと言われる方まで、千差万別です。
現在、歯科で使用しているセラミックは金属をまったく使用していません。そのため、透過性が上がりより綺麗に見える分、歯とセラミックをくっつける接着剤の影響で色調が変化してしまうことが多々起こります。
「この色味の仕上がりで良いですか?」と聞かれてOKを出したのに、くっつける前と後で色が違ったら困りますよね?
そういうトラブルがないように当院ではくっつける前に、接着剤と同じ色のゼリーを入れて色調を確認して頂いています。
上の写真がそのゼリー。接着剤と同じく、クリア・ホワイト・イエローと3色を使い分けるのがポイントです。
ちなみに、どの歯を治療したかの答えはこちらをご覧になって下さいね。