昨日今日と学会出席のため札幌を訪れています。
学会のお昼休みを利用して、9月に札幌山の手にオープンした北海道大学同期の先生のクリニックを見学してきました。
やはり、開業したてのクリニックは内装・機械ともに最新のものを使用しているので、非常に参考になります。
患者様が診察室まで行くための通路です。動線分離と言って、患者様と医院スタッフが使う通路が違う構造になっていました。
通路を2つ作らないといけないので、家賃が高い首都圏ではなかなかハードルが高い間取りです。
当院もあと5坪テナントが広ければ採用できただけに、正直羨ましいですね。
最新のドイツのカボ社のユニット《治療台》です。カボ社は、車でいうとベンツにあたる存在で、世界的に有名な医療機器メーカーです。
僕自身も海外メーカーに憧れがないわけではないのですが、できるだけ国内メーカーのものを導入するようにこころがけています。
海外メーカーのものは確かに性能はいいのですが、全体的に作りが大きいんですよね。日本人の小さいお口の中を治療するには、コンパクトな国内メーカーのほうが患者様の負担が少ないように思えます。
あとは、日本のモノづくりを応援したいということもあります。
医院スタッフが歩く通路には消毒・滅菌関係の機器が設置されていました。治療台のすぐ後ろに消毒・滅菌のスペースがあるわけです。飲食店に例えるとオープンキッチンであえて厨房を見せているような感じですね。当院の消毒・滅菌コーナーは診察室から離れたところにあって、患者様からは見えません。ここらへんはもう好みの問題しょう。でも、ちゃんと最新の基準で当院も医療器具は綺麗にしていますのでご安心下さい。
一番驚いたのは、開業したてなのにちゃんと、医院の治療方針が待合室に掲載されていたこと。僕も、ホームページには掲載しているのですが、待合室には置いてなかったのですぐに作ろうと思いました。やはり、コンセプトをしっかり掲げて、その方針に賛同頂ける患者様に来て頂きたいですからね。
なので、当院の治療方針を整理すると
①初診時にはレントゲン・ 口腔内写真などを大きいモニターに写すことによる、わかりやすい説明=治療の見える化を推進。
②マイクロスコープやCTやレーザーを使用することによる世界水準の治療の提供。
③保険診療を基本としつつも、必要がある場合はインプラント・矯正・審美を含んだ自由診療の提案。
④治療終了後は予防歯科の考え方に基づいた、歯科衛生士によるメンテナンス・クリーニングの充実。
⑤お口の中の健康を維持することによる、健康寿命の増進への寄与。
こんな感じでしょうか。いい刺激を受けたので、また明日からの診療も頑張りたいと思います!!!