当院での使用実績がどんどん増えてきているショートタイプのインプラント。
文字どおり長さが短く8ミリ以下のサイズのものを、ショートインプラントと呼んでいます。
従来は上顎に骨がない場合は何回も手術が必要でしたが、ショートインプラントをうまく選択することで、
1回の手術で済ませることも可能となりました。
このように骨の厚みが3ミリしかない場合でも、
保存不可能な歯を抜いてから、ソケットリフトと呼ばれるテクニックで上顎洞内に骨補填材を入れて、
即時で長さ7ミリのショートインプラントを埋め込みます。
ショートインプラントがない時代であれば、大掛かりな骨増生が必要な症例です。
抜歯→3ヶ月待つ→上顎洞内への骨増生のためにサイナスリフトと呼ばれる手術→6ヶ月待つ
→インプラント埋入手術→4ヶ月待つ→人工歯セット
と1年半近くの治療期間が必要でしたが、ショートインプラントを利用することでたった4ヶ月で
治療が終了します。
当院ではショートインプラントを導入以来、約100本を埋め込んできましたが、トラブルは皆無。
長さ10ミリ以上の通常のインプラントと長さ8ミリ以下のショートインプラントの成績に差は感じませんね。
逆に短い分、シンプルな術式となるので、痛みも腫れもないと言われることがほとんど。
長さ5ミリのものも、厚生労働省の認可が下りましたから、積極的に採用していく方針です。