お正月明けとなる今週は、インプラントのオペがたくさん入っていて、大忙しです。
昨年あたりから当院では、悪い歯を抜いてすぐにインプラントを埋め込み、1週間以内に仮歯までセットする手法を取り入れています。
以前であれば、
①まず、どうしても温存できない悪い歯を抜く。
②骨ができるまでに、半年以上待つ。
③インプラントを顎骨に埋め込む。
④インプラントが骨とくっつくまでに、3ヶ月から半年待つ。
⑤インプラントに土台を付けるために、歯茎を切る。
⑥歯茎が治ってから、仮歯をセットする。
と、仮歯で噛めるようになるのに1年がかりなのが、インプラント治療の大きな欠点でした。
ですが、「抜歯即時荷重インプラント」と呼ばれるコンセプトに基づき、噛めない期間を最小限にすることで、インプラント治療の最大の欠点である治療期間の長さを改善することが可能となりました。
上のレントゲン写真は、右上の悪い歯を抜いてすぐにインプラントを埋め込んだ後のもの。
この後、即日に仮歯を入れて、奥歯で噛めるようにします。
仮歯を入れた後の写真がこちら。
もちろん、インプラントと骨が完全に結合するまでは6週間ほどかかりますから、それまでは硬い物を食べることは控えて頂く必要はあります。でも、白米ぐらいの硬さなら全く問題ありません。
日常生活に支障が出てしまうような治療はしたくないですからね。もちろん、痛みも腫れもほとんどないので、これからのインプラント治療は「抜歯即時荷重インプラント」が主流になっていくと思います。