院長ブログ

院長 三浦 陽平

2018年 05月 16日

親知らずの抜歯③

下顎の親知らずは、長い人生のどこかで抜かないわけにはいかない存在です。

もちろん抜かないで、済んでしまう方もいるかも知れませんが、ごく少数でしょう。

上のレントゲンの患者様は、右下の親知らずを抜いて欲しいという要望で来院されました。
右下の親知らずは完全に骨に埋まっており、かつ斜めに傾いていました。

上のイラストは、斜めになってしまっている親知らず抜歯の手順。
この中で最も痛みを引き起こす原因は、4番目の骨を削除する行為なんです。

骨を削除!いかにも痛そうですよね。

誤解を恐れずに言ってしまえば、たくさん骨を削ってしまえば、どんな親知らずも簡単に抜けます。
でも、患者様側の痛みは、骨を削れば削るほど、増大してしまうのです。

では、どうすれば痛みを最小限にできるか?

骨の削除を最小限にして、親知らずを細かく分割して抜くことが、痛みを減らすために有効な手法なんです。


《この写真は加工しています。》

今回のケースでは、こんな感じに小さく5つに砕いて抜歯しました。

抜歯後のレントゲン写真です。
僕の手が動いていたのは約20分。とってもスムーズな抜歯でした。

痛み止めを使用したのは抜歯当日と翌日朝だけで済んだそうです。

 

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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