当院におけるインプラント治療は、治療期間・回数ともに最小限になるようにシステム化されています。
①初診時
右上の奥歯を失ってしまい、インプラント治療を望んで来院された患者様の口腔内写真です。
レントゲン写真を撮ると右上の欠損部には骨がなく、かかりつけの歯科医院では大学病院を紹介され、全身麻酔下での骨造成を提案されていました。また大学病院ではオペ回数が4回、治療期間が1年半以上と言われており、当院のよりシンプルなインプラント治療をご希望されていました。
CT写真でも、顎骨の厚みは1ミリもないことが分かると思います。
右上の1番奥の歯は噛むと強い痛みがあったため、初診時に抜かせて頂くことになりました。
②オペ1回目
手前にはインプラントを埋め込んで即日で仮歯を入れました。奥の骨がない部分には、サイナスリフトと呼ばれる骨造成術を行いました。
局所麻酔下にて1時間ほどで終了しましたので、日常生活にも影響はありません。
また見える部分には、すぐに仮歯が入ることで、患者様には非常に喜んで頂けました。
③消毒と仮歯のチェック
オペ日から約1週間後に、トラブルが発生してないかを確認します。
④オペ2回目(最初のオペ日から4ヶ月後)
局所麻酔下にて、奥の部分に2本目のインプラントを埋め込みました。
完全に骨が出来ていたこともあり、わずか20分で終了しました。
患者様が仕事で忙しいこともあり、消毒は必要ないと判断しました。
⑤セラミック歯の型取り(最初のオペ日から6ヶ月後)
色合わせ、噛み合わせの記録、型取りなどを行います。
⑥セラミック歯のセット(オペ日から7ヶ月後)
レントゲンで適合を確認します。
色・形・噛み合わせ全てにおいて、患者様が満足して頂けるインプラント上部構造が入りました。
このように、骨が全くなく大学病院を紹介されるような難しいケースでも、通院回数6回、治療期間7ヶ月で、インプラント治療が完了します。