院長ブログ

院長 三浦 陽平

2021年 04月 25日

他院で受けたインプラントの再治療②

他院で受けたインプラントの再治療① はこちら

当院の基本的な考え方としては、骨の中に埋め込まれたインプラントを生かすことを心がけています。
上部構造(セラミック歯)だけを交換して済むのであれば、そちらの方が費用も安くすみますし、治療回数も2回で終わります。
しかし、骨の中に埋め込まれたインプラントを撤去しないと、患者様のトラブルを解決できないこともあります。

①インプラント周囲炎(歯周病)になっている。
②インプラントの埋め込まれた角度に問題がある。
③インプラントの埋め込まれた深度に問題がある。
以上3つのケースにおいては、インプラント本体のやり替えが必要となります。

他院で受けたインプラントの再治療症例②

他院で4年ほど前に終了したインプラントに不具合が生じて来院された患者様のです。
噛むと少し痛みがあり、繊維性のものがよく挟まってしまうお悩みで来院されました。
レントゲンを見る限りは、左上の奥に埋め込まれたインプラントには全く問題がないように思えます。
CT写真を撮影してみると、斜めにインプラントが埋め込まれていることがわかりました。
歯軋り食いしばりがある患者様の場合は、斜めに埋め込まれたインプラントだと強い咬合力によってインプラントがたわんでしまうことがあります。
強い咬合力にインプラントが対応できないことが、痛みと繊維性のものが挟まってしまう原因でした。
このような専用ドリルでインプラントを撤去します。
撤去したインプラントです。
撤去にかかった時間はわずか5分でした。
音と振動がどうしてもあるので、そこだけは我慢して頂く必要があります。
新しく埋め込むインプラントです。
インプラントを埋め込んだ後のCT写真です。
咬合力に対して垂直にインプラントが配置されたことがわかると思います。
オペから4ヶ月後に新しいセラミック歯が入りました。
スクリュー固定用の穴を樹脂で埋めて治療終了となります。

問題があるインプラントを抜いてすぐに新しいインプラントを埋め込むことで、迅速に患者様のお悩みを解決することを心がけています。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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