院長ブログ

院長 三浦 陽平

2021年 06月 17日

当院ではインプラント治療の際に、このような写真を撮って説明しています。

当院では、インプラントオペの状況を口腔内写真を撮影して、オペ後に患者様にご説明しています。
処置中に何をされているのか不安な方も多いと思いますし、患者様に詳しい状況を知って頂くためには言葉だけでは難しいので、口腔内写真による説明はメリットが多いと考えています。

左上奥から2番目の歯へのインプラント治療をご希望の患者様の初診時CT写真です。
他院では大がかりな骨を増やす手術が必要と診断され、大学病院を紹介(治療期間1年以上)されたものの、シンプルなインプラント治療をご希望されての来院でした。
当院では、骨を増やすような手術をすることなくインプラント治療を行っているので、治療期間は約3ヶ月〜4ヶ月で終わることがほとんどです。

以下からが、インプラントオペ日に撮影して、実際に患者様にお見せした写真データーになります。
WEBで公開するためにモノクロに加工している写真もありますが、患者様ご本人にはカラー写真をお見せしています。

抜歯前です。
かなり脆くなっていた歯だったので、粉々に砕けて抜けてきました。
CT写真で予測していた通りに、全く骨がありません。
従来のように無理に骨を作るのではなく、シンプルに既存骨のどこかでインプラントを噛み込ませると、治療期間の大幅な短縮が可能となります。
今回のケースでは、上顎洞の底の部分の硬い骨を利用することにしました。
モノクロ写真なので分かりにくいかも知れませんが、抜歯した箇所の真ん中に直径4ミリの穴を開けています。
直径4,5ミリ長さ10ミリのサイズのインプラントを選択しました。
様々なサイズのインプラントを用意することで、1回の外科処置で全てが完了します。
インプラントが埋め込まれました。
インプラントにヒーリングアバットメント(仮蓋)を装着します。
抜歯した部分とインプラントの隙間に人工骨を入れてオペ終了となります。
インプラントを既存骨にしっかり噛み込ませた上で、その周囲に人工骨を置くだけで、十分に骨は再生してくれます。
4ヶ月後には、セラミック歯が入り治療終了となります。
インプラントオペ後のCT写真です。
黒い空洞が、インプラントと人工骨で満たされたのが分かると思います。

このように処置中の状況を確認して頂くことは、今後のお手入れのモチベーションにも繋がると思います。


尚、処置後の感染リスクが明らかに高いと予測される場合は、口腔内写真を撮影しておりませんので、予めご了承下さい。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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