院長ブログ

院長 三浦 陽平

2022年 02月 16日

ワイドショートインプラント

歯科用インプラントの技術はどんどん進化しています。
現在の進化の方向性としては、以下のようなトピックが挙げられます。
・できるだけ痛くなく
・可能な限り短い治療期間で
・よりシンプルに
・大規模な手術を避ける

長い治療期間がかかって、痛い思いもたくさんして、大きな手術を何回も行って、うまくいくのは当たり前です。
他院さんでそのような治療計画を提案されてから、当院に来院される患者様が多数いらっしゃいます。

患者様個々の状況によるので一概には言えませんが、当院のインプラント治療は他院さんと比較して、治療期間も手術回数も半分になることがほとんどです。

大規模な骨を増やす手術は、リスクを伴いますし、当然痛みも腫れもかなりあります。
最近聞いた話では、有名な大学病院で、腸骨(腰の骨)を上顎に移植するインプラントオペを受けられた方がいました。
腰の骨を移植するとなると、少なくとも2泊3日の入院が必要になるでしょう。
また、歩くこともしばらくは大変です。
インプラント治療は成功するとしても、その対価として日常生活に支障が生じるのは、ちょっとどうなのかと思ってしまいます。

当院では骨を増やす代わりに、ワイドショートインプラントを使用しています。
文字通り太くて短いインプラントです。
患者様の顎骨に合ったサイズのインプラントをシンプルに置いてくるだけなので、リスクもありません。

写真のワイドショートインプラントは直径7.5ミリ長さ7ミリ。
直径が、5ミリ 5.5ミリ 6ミリ 6.5ミリ 7ミリ 7.5ミリ 8ミリ のショートインプラントを常に用意しています。


ショートインプラントを使用することで大規模な手術を避けた治療例
オペ前のCT写真です。
右上の奥歯3本を抜いて、2本のショートインプラントを入れる計画を立てました。
術後のCT写真。
直径5ミリ長さ7ミリ、直径7.5ミリ長さ7ミリ、のインプラントが1回の処置で埋め込まれました。
この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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