日本では、「八重歯」にはネガティブなイメージがないかも知れません。
むしろ、「八重歯」=「可愛い」というプラスのイメージが思い浮かぶ方もいると思います。
しかし、他の先進国においては、「八重歯」はドラキュラを彷彿させるのか、非常に悪いイメージを与えてしまいます。
見た目だけではなく機能面でも以下のようなデメリットがあります。
①噛み合わせが悪くなる。
八重歯は、本来は犬歯と呼ばれる大事な歯です。
唯一、顎をスライドした時の横向きの力を受け止めることができます。
犬歯が正常な位置に生えていないと、他の歯に横向きの力がかかってしまうので、いつかは奥歯が壊れたり割れてしまいます。
②歯磨きしにくい。
八重歯は前後の歯との隙間がほとんどない状態です。
よって、歯ブラシが届きにくいので、どうしてもしっかり磨くことができません。
虫歯や歯周病になりやすいリスクがあります。
③口臭の原因となる。
八重歯だと、口を閉じにくい場合があります。
口を閉じることが難しいと、口腔内が乾燥していまい、口臭がひどくなってしまいます。
一見、何の問題の無いように思われがちな「八重歯」ですが、様々な問題を引き起こしてしまいます。
その証拠として、『八重歯がチャーミングな高齢女性』『八重歯がダンディな高齢男性』を見かけたことはないはずです。
「八重歯」を何十年も放置することで、ご自分の歯を少しずつ失ってしまい、「入れ歯」を使用している方がほとんどなのです。
当院では、「八重歯」の方には積極的に矯正治療をご提案しています。
可能ならお子さんのうちに、遅くても20代のうちに、矯正治療を受けることを推奨します。
八重歯の治療例
治療期間は約2年半。
スタンダードな表側矯正でしたので、治療費用は715,000円(税込)(調整料別途)となります。