上の写真をご覧下さい!
この写真に写っている奥歯のどれかがインプラントなんです。
歯科医療従事者以外の方からは、絶対にインプラントだとは分からないレベルだと思います。
答えは右から2番目の奥歯が、インプラントとなります。
レントゲンを撮影してみると、チタン製の人工歯根(インプラント本体)が入っていることが分かります。
セラミック歯の真ん中の樹脂を外してみます。
インプラント本体とセラミック歯を接合するスクリューを緩めるための穴が見えます。
この穴に専用ドライバーを入れて緩めると、簡単にインプラント上部構造(セラミック歯)を取り外すことができます。
インプラント上部構造(セラミック歯)を外してみると、こんな感じになります。
インプラントの接合機構には、セメント固定とスクリュー固定があります。
セメントでインプラント本体とインプラント上部構造をくっつけてしまうと、トラブル発生時にインプラント上部構造を壊さないと取り外すことができません。
当院では、全てのケースにおいて、スクリュー固定を採用しています。
もしセラミック歯が割れたり欠けたりしても、スクリューを緩めて外して、歯科技工士さんに修理を依頼できます。
インプラント治療は、健康保険が適応されず治療費が高額になるのは否めません。
ただ、細かい工夫を施すことで、ランニングコストを最小限にすることは可能です。
インプラント上部構造(セラミック歯)を新製するのではなく、修理できるように備えるために、スクリュー固定は必須のテクニックとなります。