
こちらの歯科医師向けの業界雑誌に、「無痛治療を目指す先生へ」という題名で記事を書かせて頂きました。
当院では、デンマーク製の無痛麻酔注射器パロジェクトシリンジを全ての診療台に完備しています。
そのご縁で無痛治療のトピックで記事を書いて欲しいと依頼されました。


ただ、よく患者様に勘違いされますが、完全な無痛治療というのはリスクも伴います。
特に下顎の親知らず抜歯の際には、顎の神経麻痺を防ぐために、ちょっとだけ少なめの麻酔量で施術しています。
完全無痛にしてしまうと、大事な情報も全て遮断されてしまうので、術後の神経損傷のトラブルが起きやすいのです。
また、インプラントなどの難易度の高い処置においても、無痛治療が難しい側面があります。
沢山の麻酔薬を注入すると、術中の血圧上昇や術後の気分不良を引き起こすことがあるためです。
最初のチクッとした針の刺さる時の痛みと術中の嫌な感じは、人間の防御反応とも言えますから、ある程度の感覚を残すことが大事です。
当院では患者様の全身の安全性を考慮した範囲内での、「無痛治療」を行っています。