院長ブログ

院長 三浦 陽平

2022年 09月 22日

子どもの矯正治療をいつ始めるべきなのか?①

当院で日々小児歯科の診療をしていると、お母さん方から
「いつ子どもの矯正治療をスタートするべきなのか?」と質問を受けます。

・あきらかな出っ歯と受け口
・上下の顎の大きさが著しく異なる
・舌で前歯を押し出す癖がある
以上のようなレアケースを除き、ほとんどのお子さんにおいては
『上の前歯4本が生えそろう8歳〜9歳のタイミングがベスト』
とお答えしています。

子どもの矯正は成人矯正と異なり、顎骨の成長が関係してくるので治療期間を明示できないこともあります。
ただ、治療期間が長いよりは短い方がいいに決まっていますから、可能ならば2年くらいの治療期間(動的期間)で終わることを心がけています。

そうなると、矯正治療のスタート時期は早すぎても遅すぎても望ましくなく、
『上の前歯4本が永久歯に生え変わったタイミング』
で歯科医院を受診して頂ければと思います。

9歳から治療をスタートした矯正治療例

9歳で歯並びの改善を希望して来院された患者様の初診時口腔内写真。
約2年の動的矯正治療を終えた後の口腔内写真。
11歳の時点で、バランスの取れた美しい歯並びになりました。

あと大事なポイントとしては、お子さんの矯正治療へのモチベーションでしょうか?
いくら親御さんがお子さんの歯並びを良くしたいと思っていても、本人が治療を受けたくないケースもあります。
そのような場合は、焦らず待ってあげて、中学生になるくらいのタイミングのスタートでもいいかも知れません。

子どもの矯正治療をいつ始めるべきなのか?②はこちら
この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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