インプラント治療は骨がある場合は、それほど難しくありません。
見た目の美しさが求められる前歯のインプラントと比較すると、奥歯のインプラントは機能性と清掃性のみを追求すればいいだけとも言えます。
しかし、下顎の奥歯においては、顎の神経(下顎神経)との距離が近く、インプラント治療を断われてしまうケースがあります。
顎の骨量が足りないため、顎の神経にインプラントが触れてしまうリスクがあるわけです。
当院では、骨の量が足りず、下顎神経を損傷するリスクがあるケースでは、ショートインプラントを活用しています。
長さ7ミリのインプラントを使用することで、痛みと腫れを伴う骨を増やす手術を避けることができます。
治療に要する時間が、長さ10ミリのスタンダードインプラントよりも短いメリットもありますからね。
唯一の欠点が、長期的なデーターが少ないこと。
当院は500本以上のショートインプラントの施術実績がありますが、抜けてきてしまったのは1本のみです。
むしろ、スタンダートインプラントよりもトラブルは少ないように感じています。
下の奥歯において、
・骨を増やす手術を併用しないとインプラントが埋めれない。
・顎の神経と近いからインプラントが埋めれない。
と言われた方は、ぜひ当院にご相談下さい!
下顎神経との距離を考慮してショートインプラントを選択した治療例

左から2番目の歯を残せない状態でした。


短いサイズのインプラントを埋め込むので、シンプルに穴を作るだけで済みます。


左右の歯との距離も均等な位置に収まっています。


左下の画像のインプラント直下の丸い穴が神経です。
以前は神経との距離が2ミリあれば充分と言われていました。
しかし、稀に生じる骨内出血による神経損傷のリスクを考慮すると4ミリくらいの距離が必要だと、当院では考えています。

インプラント周囲に骨が出来てきています。

当院では、奥歯のインプラントは全て口腔内スキャナーを使用しています。
型取りに要する時間は、2分から4分ほどで済みます。

レントゲンで歪みがないか確認します。

インプラント治療と一緒に銀歯を無くすメタルフリー治療も行いました。