院長ブログ

院長 三浦 陽平

2023年 06月 29日

部分入れ歯で困っている方へのインプラント治療

まだまだ日本の現状では、歯を失ってしまった場合は、部分入れ歯を提案されることが大半だと思います。
部分入れ歯の全てがダメと言うわけではありませんが、しっかり固いものを食べたい方には心もとない治療方法であることは間違いありません。

部分入れ歯のメリットとしては
・外科的な処置が必要ない。
・治療費用が比較的安い。(保険診療での対応も可能)
・糖尿病や高血圧症などの全身疾患がある方への対応が容易。

部分入れ歯のデメリットとしては
・夜間の取り外しが必要。
・飲み込んでしまうリスクがある。
・固いものを噛み砕くことは難しい。
・バネがかかっている歯が壊れてしまうリスクが高い。
・噛み合わせが段々と崩れてくる。
・見た目が悪い。
・部分入れ歯を使っていると、残った歯も連鎖的に悪くなり、いつかは総入れ歯に移行してしまう。

当院の方針として、部分入れ歯のデメリットが多数あることを考慮して、部分入れ歯の治療は行なっておりません。
自分自身の専門であるインプラント治療に特化することで、インプラント専門医院として、より高度な診療を提供していきたいと考えています。

部分入れ歯で困っていた患者様へのインプラント治療例

下顎の初診時口腔内写真。
他院さんで3年前に部分入れ歯を作製したものの、硬いものを食べることができず、当院にインプラント治療を求めて来院されました。
入れ歯を外した状態です。
下顎には合計3本のインプラントを埋め込む治療計画を立てました。
治療後の口腔内写真。
左右でセラミック歯の大きさが違うのは、長期間の入れ歯の使用のために、左側の歯茎が痩せてしまったためです。
長期間の入れ歯の使用は、歯茎がどんどん痩せ衰えてしまうので、メリットは何もありません。

上顎の初診時口腔内写真。
どうしても残せない部分に2本のインプラント治療。
残りの銀歯の部分にはメタルフリー治療を行いました。
治療後の口腔内写真。
銀歯が全てセラミック歯に変わりました。
銀歯にはデメリットしかありませんので、当院ではインプラント治療とセラミック治療を同時に行う場合がほとんどです。
初診時レントゲン写真。
治療終了後のレントゲン写真。
治療が終了して5年以上が経過しますが、一つのトラブルもなく快適に何でも食べれる状態を維持できています!
この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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