院長ブログ

院長 三浦 陽平

2023年 11月 13日

高齢者の方へのインプラント治療

高齢者の方からの質問として
『インプラント治療は何歳まで可能ですか?』
とよく聞かれます。

インプラント学会のガイドラインに従い
『何歳になってもインプラント治療は可能です。』
と当院ではお答えしています。

そもそも高齢になるにしたがって、歯を失うリスクが高まる訳ですから、
『インプラント治療は高齢者のための治療』
と言っても過言ではありません。

ただし、以下のような方には、インプラント治療を提案できないことがあります。

①ヘビースモーカーの方
 喫煙習慣のある方の場合は、骨とインプラントが結合しにくいので、治療中の間だけでも禁煙をお願いしています。
②持病を抱えている方
 高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、などの持病をお持ちの方は、主治医の先生との相談が必要になります。
③癌の治療を受けている方 
 抗がん剤や放射線療法などの副作用により、骨が脆くなっていることがあります。

高齢者の方にとって、自分の歯でしっかり噛んで食事をすることは、全身の健康の維持に繋がります。
入れ歯を使用していると、柔らかいものしか食べれなくなりますから、タンパク質が不足してしまい、筋力が少しずつ低下していき、体力も気がついたら衰えてしまいます。
また入れ歯だと、食べ物をしっかり噛み砕くことが難しいため、胃腸の調子が悪くなるだけでなく、認知症になってしまう可能性も高まることが報告されています。

食べることは生きることですから、お口の健康を回復することで、全身の健康を維持するお手伝いができればと思いながら、日々診療しています。

80歳の方へのインプラント治療

初診時口腔内写真。
左右の奥歯を失ってしまい、ご飯を噛み砕けないことをお悩みとして、来院されました。
初診時レントゲン写真。
ほとんどの奥歯を失っていることが分かります。
7本のインプラント治療と16本のセラミック治療で、噛み合わせを再建する計画を立てました。
治療終了後の口腔内写真。
インプラントで奥歯が再建され、セラミック歯で審美性が改善されました。
治療終了後のレントゲン写真。
インプラントが理想的な位置に埋め込まれていることが分かります。

治療にかかった期間は、わずか6ヶ月。
高齢者の方の場合は、若い年代の方以上に、短い期間で治療が終わることを心がけています。
噛み合わせを回復することで、何でもしっかり食べることができるようになり、栄養状態も改善されます。
入れ歯に頼っていない高齢者の方は、常にアクティブで旅行や趣味を楽しんでいるというデーターもあります。

現在のインプラント治療には年齢制限は存在しません。
何歳になってもインプラント治療は受けれます。

当院には、高齢者の方のインプラント治療を多数手がけてきた実績があります。
入れ歯でお困りの方は、ぜひ当院にご相談下さい。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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