院長ブログ

院長 三浦 陽平

2024年 02月 12日

他院で受けたインプラントの修正治療

当院は、他院で受けたインプラントの修正治療(リカバリー治療)にも対応しています。
他院さんのインプラント治療に特に問題がない場合は、それをしっかりご説明して患者様に安心して頂きます。
実は9割くらいは、他院さんのインプラント治療そのものに全く問題はなく、説明不足から生じる誤解というパターンです。
私が分かる範囲で、現在の状況を説明しますので、安心して他院さんに戻られることをお勧めします。
しかし、残り1割においては、以下のような事象が生じています。
・明らかにインプラントに問題が生じている。
・時間ばかりかかってインプラント治療が終わらない。
・元々の主治医の先生との信頼関係が壊れている。
このような場合は、患者様に詳しい状況をご説明をした上で、希望があれば当院でインプラント治療を引き継ぎいたします。

こちら にもインプラント修正治療(リカバリー治療)の情報を記載していますので参考にして頂けたらと思います。

他院で受けたインプラントの修正治療例

初診時口腔内写真。
左下の奥歯(小臼歯)に埋め込まれたインプラントの位置がおかしいことに気がついて来院されました。
このインプラント、1回目に失敗して、2回目に埋め込まれたものだそうです。
患者様としては、ここまでの治療期間に1年以上かかっている上に、明らかに方向性が狂っているので、当院への転院を希望されていました。
側方からの口腔内写真。
明らかに歯列から逸脱した位置に、インプラントが埋め込まれてしまっています。
このまま、上部構造(セラミック歯)を建てても、唇とぶつかってしまうことが予測されます。
患者様には、他院さんのインプラントを撤去した上で、一から新しいインプラントを埋めなおすことをご提案しました。
カバースクリュー(インプラント本体への仮蓋)を外しました。
最小限の切開をして、埋め込まれたインプラント周囲の骨を少しだけ削除します。
特殊なドリルで、インプラント周囲の骨を一層削除します。
通常の抜歯用の器具ではなく、インプラント撤去専用のドリルを使用することで、わずか5分での撤去が完了します。
撤去されたインプラントです。
そのまま、新しいインプラントを埋め込むための穴を削っていきます。
やや内側にドリルを傾けることで、方向性を修正します。
新しく埋め込むインプラントのサイズは直径4ミリ長さ10ミリ。
スタンダードサイズの大きさを選択しました。
歯列に沿った位置にインプラントが収まるように、慎重にインプラントを埋め込んでいきます。
新しいインプラントが本来のあるべき位置に埋め込まれました。
最後に2本縫って、オペ終了となります。
全ての工程の所要時間は30分とスムーズにオペが終わりました。
3ヶ月後に、美しいインプラント上部構造(セラミック歯)が入りました。
正しい位置に埋め込まれたインプラントは、20年30年と長持ちします。
もちろん、機能性や清掃性にも問題はありません。
なお、右から1番目3番目の奥歯にはセラミック治療を行いました。
また、右から2番目の奥歯にもインプラント治療を行なっています。

施術名:インプラント治療
施術の説明:インプラント治療とは、歯を失った箇所にチタン製の人工歯根を埋入し、新しい人工歯を入れる方法です。
施術の副作用(リスク):腫れ、疼痛、違和感を感じる場合があります。
施術の価格:他院のインプラント撤去料 88,000円(税込)
      奥歯のインプラント費用 440,000円(税込)

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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