矯正治療には、ただ前歯の見た目が良くなるだけでなく、以下のたくさんのメリットがあります。
・口元と横顔も綺麗になる。
・歯磨きがしやすくなるので、虫歯になりにくくなる。
・歯磨きがしやすくなるので、歯周病にもなりにくくなる。
・奥歯の噛み合わせも良くなるので、しっかり咀嚼できるようになる。
・歯を見せて笑うことができるようになるので、笑顔が素敵になる。
当院においても、矯正治療を診療の柱と位置付けており、歯並びに問題がある方には積極的に歯列矯正を提案しています。
逆説的に言ってしまうと、歯並びが悪いと、虫歯と歯周病にどうしてもなりやすいので、定期的なクリーニングで来院して頂いても、いつかは歯を失ってしまいます。
「何歳になってもしっかりご自分の歯で噛める。」
ことを維持するには、早い段階で矯正治療を受けることをお勧めします。
ただ、矯正治療にも大きな欠点が一つあります。
それは、『治療期間がとても長いこと』
平均的な治療期間(歯を動かす動的期間)は2年半ほどかかる現状があります。
更に歯を安定させる保定期間を含めると3年半ほどかかる場合が多いです。
一番ベストなのは、時間にゆとりがある、お子さんのうちに矯正治療を受けて頂くことです。
しかし、大人になってから、矯正治療を受けたいと希望される方もたくさんいらっしゃいます。
当院では、矯正診断の際に、治療期間と治療費をしっかり明示しております。
治療期間ができるだけ短くなるような配慮をしておりますので、ぜひ当院の矯正精密検査を受けて頂けたらと思います。
便宜抜歯を工夫して治療期間を短くした矯正治療例
初診時の口腔内写真
治療方針
今回のケースでは、右の八重歯を残すか抜くかで、治療期間が大きく異なりました。
①右の八重歯を残して、4番目の小臼歯を抜く。
八重歯の移動距離が非常に長いため、矯正治療の動的期間は3年半以上になることが予想されました。
②右の八重歯を抜いて、4番目の小臼歯を犬歯の代わりにする。
八重歯を移動させる必要がないので、矯正治療の動的期間は2年半で済むことが予想されました。
患者様には2つの診療方針のメリットとデメリットをご説明させて頂き、患者様は②の方針を選択されました。
歯列矯正は、どうしても長い通院期間が必要となります。
どんなに最終的な仕上がりが良くても、通院期間が長すぎるのは、患者様の負担が大きくなってしまいます。
治療の結果(仕上がり)だけを優先するなら、もちろん①が望ましいです。
しかし、それ以外の要素も考慮した治療計画も提案する必要もあると当院では考えております。
当院では、矯正治療をスタートする前に、歯列矯正の手法による治療期間や治療費用を明示しております。
矯正治療をスタートする前に、詳細な診断書及び治療計画書をお渡ししていますので、患者様にはご自分の納得できる手法を選んで頂きたいと思っています。
治療中の口腔内写真
治療後の口腔内写真
矯正医より
治療期間を短くしたい方の場合は、現実的な治療計画を提案することを心がけています。
また、治療中の矯正装置を目立ちにくくしたい方の場合はハーフリンガルを、推奨しています。
もちろん、裏側矯正での対応も可能ですので、矯正診断の際にお気軽にご相談下さい。
症例の治療に必要な標準的な費用(当投稿日現在)
880,000円(税込) ハーフリンガル
- 調整費別途
主なリスク・副作用
きちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。