院長ブログ

院長 三浦 陽平

2024年 09月 21日

マウスピース矯正(インビザライン)のアタッチメントとは?

マウスピース矯正(インビザライン)を希望する方が治療前に心配されるポイントとして、
「矯正治療中の痛みはないか?」
「矯正治療中の見た目はどんな感じか?」
以上、2点が挙げられます。

ざっくり言ってしまうと、マウスピース矯正は痛みはほぼありません。
ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーを細いものから太いものへ変える際に、どうしても痛みが発生します。
月に1回のワイヤー交換において、見込んでいる歯の移動量は1ミリ。
極力痛みが発生しないように矯正医は配慮していますが、ワイヤーの復元力で歯を動かす以上、痛みのコントロールには限界があります。
マウスピース矯正の場合、痛みをもし感じたらマウスピースの使用をストップでも良いですし、一つ前のステップのマウスピースに戻っても構いません。
1枚のマウスピースによる歯の移動量は0.25ミリのため、圧迫感はあるもののまず痛みはないと思って下さい。
1週ないし2週おきの頻度でマウスピースを新しいものに交換していくことで、緩やかながらも着実に歯が動いていきます。
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、1ヶ月間における歯の移動量は同じ1ミリですが、マウスピース矯正の方が細かいステップで歯を動かしていくイメージでしょうか。

翻って、マウスピース矯正中の見た目は、ちょっとだけ歯列矯正中と分かってしまいます。
それはマウスピースを外したとしても、アタッチメントと呼ばれる白い突起物が見えるためです。
アタッチメントとは?
歯とほぼ同じ白い樹脂でできており、治療後には撤去します。
最初の治療計画時に歯をどのように動かしていくかを想定し、その計画に従いアタッチメントの個数、形状、位置が決まります。
アタッチメント自体は歯の表面につくので、少しだけ異物感はありますが、日常生活中はマウスピースで覆われるので、ほぼ目立ちません。
アタッチメントの役割は?
歯に加わる力を細かくコントロールすることができます。
アタッチメントを効果的に付与できるがどうかが、矯正医の腕の見せ所とも言えます。
マウスピースとアタッチメントがしっかり嵌合することで、効率良く歯が動いていきます。

よって矯正治療中の痛みが心配な方には、マウスピース矯正を最もお勧めしています。
またアタッチメントが気になる方の場合は、マウスピース矯正よりも裏側矯正(舌側矯正)を推奨しています。

アタッチメントを付与したマウスピース矯正治療例

初診時口腔内写真。
患者様は20代・女性。
マウスピース矯正で歯列不正を改善する計画を立てました。
歯列矯正がスタートして1年半後の口腔内写真。
マウスピースを外した状態だと、アタッチメントがやや目立ってしまいます。
矯正治療後の口腔内写真。
矯正治療スタートから2年でここまで美しい歯並びになりました。
アタッチメントもキレイに除去できました。

この症例の治療費
880,000円(税込) マウスピース矯正(インビザライン)
・調整費別途

この症例のリスク
矯正治療中にきちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。
アタッチメントが稀に外れることがあります。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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