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歯列矯正は時間もお金もかかる特殊な治療です。
歯列矯正は健康保険が適応されず、また治療期間が2年以上かかる、特殊な治療です。
お金も時間もかけたのに、
「自分の理想の歯並びにならなかった。」
「見た目は良くなったけど、奥歯が噛んでいない。」
「歯並びは綺麗になったけど、顎が痛い。」
などのトラブルが生じるのは嫌ですよね?
そのようなトラブルを回避するための、クリニック選びについて解説します。
矯正歯科を選ぶ時のチェック項目6選
日本矯正歯科学会の認定医が在籍していること
患者様の立場から、矯正担当医の技術と経験を判断することは、現実的に不可能です。
むし歯治療や歯周病治療が得意だとしても、矯正歯科治療が得意とは限りません。
一般歯科治療と矯正歯科治療は、同じ口の中の領域でも求められるスキルが全く違います。
患者様が矯正担当医のスキルを確認するには、「日本矯正歯科学会 認定医」を取得しているかを見るのが一つ目のポイントです。
矯正専門医を志す学生のほとんどは、大学卒業後に大学病院の矯正歯科学講座に進みます。
大学病院の矯正歯科学講座と「日本矯正歯科学会」に6年から10年在籍し、様々な臨床経験を積み、医学論文を発表することで、晴れて「認定医」を取得できるのです。
「日本矯正歯科学会」では、歯並びの美容的な問題だけでなく、噛み合わせと顎のバランスまで考慮した、研修カリキュラムの受講が必須とされています。
患者様とコミュニケーションが取れる担当医であること
矯正治療の技術を患者様のために活用するには、コミュニケーション能力が必須となります。
どんなに凄腕の外科医の先生でも、患者様に思いやりがなかったり、患者様の話を聞けない、などの傾向があればその先生の手術を受けるのは嫌ですよね?
歯列矯正は、夜間にゴム掛けをしたり、マウスピースをしっかり使用するなど、患者様の協力がないと成功しません。
矯正担当医と患者様が2年3年と二人三脚で一緒に歯並びを治していくわけです。
治療前の説明をしっかりしてくれて、患者様の要望も傾聴してくれる、担当医を選ぶこと。
これが2つ目のポイントです。
自分に合った矯正治療の方法を選べること
「自分の希望に合った矯正治療の手法を選ぶことができる」
これが3つ目のポイントです。
歯列矯正には以下の4つの手法があります。
①表側矯正
②マウスピース矯正
③裏側矯正
④ハーフリンガル
クリニックさんによっては、表側矯正もしくはマウスピース矯正だけしか、取り扱っていないこともあります。
どれか一つの手法しかできないクリニックさんで施術をスタートすると、患者様にとって不利益が生じることがあります。
・マウスピースで思うように歯が動かない場合に、ワイヤー矯正でリカバリーできない。
・ワイヤー矯正で始めて金属アレルギーが発覚した際に、マウスピース矯正に移行できない。
・裏側矯正で始めて、舌が擦れて痛くなった後に、表側矯正に切り替えることができない。
以上のようなケースは意外に多いものです。
全ての矯正手法をマスターしている担当医を選ぶことが、後々のトラブルを防ぐことに繋がるはずです。
分割払いが可能であること
治療費が安いクリニックを選びたい患者様のお気持ちはわかりますが、相場より明らかに治療費が安いクリニックはお勧めできません。
何事にも相場の金額というものがあります。
施術に使う材料の原価と治療に要する時間とスタッフ人件費を考慮すると、不自然に安い治療費のクリニックは怪しいと思って下さい。
お恥ずかしい話ですが、歯科医院の詐欺事件がニュースを賑わせることが度々あります。
その詐欺のスキームは、
相場より明らかに安い治療費を施術前に一括で患者様に支払わせる。
↓
安さに惹かれてたくさんの患者様が治療費を払ってしまう。
↓
そもそもまともに治療するつもりがなく、たくさんのお金をかき集めるのが目的。
↓
意図的にクリニックを潰し、経営陣は雲隠れし、患者様が路頭に迷う。
英会話教室やエステの詐欺事件と似たようなスキームとも言えます。
患者様の立場から詐欺案件を避けるためには、安すぎるクリニックを選ばない。
その代わり、治療費が適切かつ、分割払いが可能なクリニックを選ぶ。
これが4つ目のポイントです。
担当医の技術に自信があり、患者様に満足して頂く自信があれば、分割払いでも構わないはずです。
治療費が仮に高めでも、分割払いを用意しておくことで、患者様がベストな診療を受けやすい体制を整えているクリニックが良心的と言えます。
矯正治療以外の診療にも対応している、もしくは紹介先があること
矯正治療しか行っていないクリニックさんで、トラブルに繋がるのが以下のようなケースです。
①矯正治療中のむし歯に対応できない。
②矯正治療後に気がついたら歯周病や進行してしまった。
③矯正治療の際にクリーニングをしてくれない。
③矯正治療に加えてインプラント治療が必要。
④矯正治療に加えてセラミック治療が必要。
⑤矯正治療に加えて親知らず抜歯が必要。
矯正治療のみご希望の方であれば、もちろん矯正専門医院で問題ありません。
ただ複合的な要望がある場合は、矯正治療以外の診療メニューを取り扱っているクリニックを選択することが、5つ目のポイントです。
自院で対応できない診療内容がある場合は、提携先の病院かクリニックを紹介してくれる担当医が望ましいでしょう。
ホームページやSNSに症例写真が掲載されている。
現代はクリニック側から患者様に有益な情報を発信できる時代です。
ホームページやインスタに症例写真が豊富に掲載されていることが、6つ目のポイントです。
ご自分の歯並びやお悩みに近い症例が掲載されているクリニックさんの方が、担当医と患者様の仕上がりイメージに誤差が生まれにくいはずです。
自分達の行なっている診療に自信があるからこそ、症例写真を撮影できる。
症例写真を整理して外部に発信できる能力があるからこそ、患者様にわかりやすい説明ができる。
症例写真の多さとクリニックの技術・説明力は比例すると言うのが、私の考えです。
当院は理想の矯正歯科診療を行うための全ての条件を満たしています。
当院の矯正担当医である芝田先生は、私の母校でもある北海道大学病院矯正歯科に長年在籍し、「日本矯正歯科学会 認定医」を取得しています。
芝田先生は、院長の私から見ても、高度な技術とコミュニケーション能力を兼ね備えた、スーパードクターです。
もちろん全ての矯正手法をマスターしていますので、患者様のご希望に寄り添った治療を行なっています。
歯並びに悩みを抱えた患者様が歯列矯正を選択しやすいように24回までの分割払いもご用意しております。
そして、矯正治療以外の歯科診療を当院で全て受けることが可能です。
矯正専門医院では治療が難しいケースでも、私と芝田先生が連携して対応しますので、お気軽にご相談下さい。
飛び出している前歯を歯列矯正で治した治療例
年齢・性別
30代・女性
来院動機
飛び出している前歯が唇に当たって痛い。
初診時の口腔内写真


上の2本の前歯が突き出ています。

奥歯の噛み合わせも崩れています。

ここまで前歯だ飛び出していると、唇が痛くなるのも仕方ありません。

下の歯並びもかなりガタガタです。
治療後の口腔内写真


前歯の前突が治りました。

奥歯もしっかり噛み合っています。

後戻りを防ぐために、上の前歯はワイヤーで固定しています。

下顎の前歯にもワイヤーによる保定装置を装着しました。
この症例の治療費
検査・診断料 | 11,000円 |
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装置・施術料 | 770,000円 |
調整料 | 5,500円×24回 |
保定装置料 | 33,000円 |
合計 | 946,000円 |
この症例のリスク
きちんと歯磨きをしないと、虫歯や歯周病が進むことがあります。