院長ブログ

院長 三浦 陽平

2025年 03月 28日

親知らずは早めに抜きましょう!

親知らずを抜くのは何歳がベスト?

びっくりされるかも知れませんが、親知らずを抜くのにベストなタイミングは16歳です。
16歳くらいだと、また親知らずの歯根が完成していないので、10分ほどで簡単に抜けちゃいます!
なぜ最後に生えてくる第三大臼歯を「親知らず」と呼ぶのか分かりますか?
江戸時代では親知らずが生えてくる頃に、親が既に亡くなっていることが多かったと考えられています。
そのため、子どもは親に第三大臼歯を見せることができず、「親知らず」という呼び方が広まったそうです。
親知らずが生えてくるのは20歳から25歳くらい。
生えてくる段階では、親知らずの歯根は完成しつつあります。
よって、親知らずの歯根が未完成かつ、親知らずが生えてくる前に、親知らずを抜くのが最も痛みも腫れもないのです。

親知らずを抜くのは何歳がベター?

海外では16歳くらいでの親知らず抜歯は一般的です。
しかし日本の高校生は受験や部活で忙しいため、16歳で親知らずを抜くのは難しい現実もあります。
そのため、当院で2番目に親知らずを抜くタイミングとして推奨しているのは、大学受験が終わった18歳から20歳の時期です。
この年代であれば、親知らずの歯根は完成しつつありますが、まだ顎骨が柔らかいので15分ほどで抜くことができます。

親知らずが痛くなってから抜くのはダメなの?

親知らずを痛くなってから抜くことはお勧めできません。
親知らずが痛くなっている段階では、手前の歯にむし歯ができていることが多いためです。
むし歯の他にも、歯周病や口臭の原因となってしまいますから、とにかく早めに親知らずを抜くことをお勧めします。

親知らず むし歯、口臭、炎症・歯周病、隣の歯への影響図

高校3年生の春休みに4本の親知らずを抜歯した症例

治療前後の口腔内写真

初診時のレントゲン写真。
上下左右全ての親知らずの抜歯を希望されて来院されました。
大学に入学直前の春休みのうちに全ての親知らずの抜歯を行う計画を立てました。
3月の第2週に右の上下の親知らずを、3月の第4週に左の上下の親知らずを、抜歯しました。
親知らず抜歯終了後のレントゲン写真。
キレイに全ての親知らずが無くなりました。

この症例の費用

約20,000円(健康保険適応で窓口3割負担の方の場合)
*初診精密検査、レントゲン撮影、CT撮影、投薬、を含みます。

この症例のリスク

・副鼻腔炎を引き起こすことが稀にあります。
・下顎神経の損傷により、唇に麻痺が生じることが稀にあります。
・術後に痛みと腫れを伴うことがあります。

この記事を書いた人
院長 三浦陽平

くげぬま海岸歯科クリニック 院長の三浦 陽平です。何歳になってもしっかり噛めるように、すてきな笑顔でいられるように、20年後・30年後を見据え、やり直しがない本当に良い治療を提供していきたいと思っています。

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